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前回は本筋から離れて晩飯の「関西シウマイ弁当」レビューとなりましたが・・・、今回は乗り鉄記をお届けします(笑)
今回乗車する津山~新見間、姫新線の中で最も乗客の少ない区間であり、特に中国勝山~新見の営業係数は1349(100円の運賃収入のために1349円の経費が掛かる)と、JR西日本で営業益数ワースト10に入る閑散っぷりであります。
JR西日本、特に中国山地を走るローカル線の多くは似たような状況で、JR北海道のローカル線のような具体的に存廃議論がなされている段階ではないものの、この先過疎化が進むことは避けられず、そういった議論が起きても不思議ではないでしょう。
なので前々から中国地方のローカル線を乗り潰そうと思っていて、その1路線目として今回は姫新線を選んだのでした。
弁当を食べていると、津山駅から3駅目の坪井駅で列車交換です。
新見駅からやってきたキハ120形でした。
列車は日没が近づく空の下、山間を縫うように進みます。
津山駅から離れるごとに、どんどん田舎の風景になっていきます。
そして空が赤く染まり始めたころ、美作落合駅に到着です。
ここで5人ほどが降車し、私を含め2両編成に乗客は5名ほどに。
素晴らしい夕焼けでした。
これは夕陽バックで撮り鉄したかったですなぁ・・・。
久世駅で列車交換ですが、相手はヨンマルでした。
姫新線の津山~新見間の列車の大半はキハ120形での運転ですが、中国勝山までの区間列車にはヨンマルも充当されます。
中国勝山以西は山越えが続き老体のヨンマルには厳しく、比較的平坦な中国勝山までの運用となっているようです。
日没を迎えあたりが暗くなってきたところで、中国勝山駅に到着。
津山都市圏と言えるのはここまでのようで、乗客は私ともう1グループの計3名に。
この先の新見までの区間が姫新線の最閑散区間となり、1日7往復しか運転されていません。
中国勝山駅を発車するとあたりは真っ暗に。
そんななか刑部駅でまたしても交換です。
そして乗り合わせた最後の1グループもここで下車し、ついに2両編成の列車に乗客は私1名となりました・・・。
ただわざわざ2両編成にするくらいなので、学校授業がある長期休暇時以外は津山周辺で学生利用がそれなりにあるのかもしれませんが。
この先新見まで大きな集落も無いので、誰も乗って来ないのは確定したようなもの。
この列車は完全に私の貸切となってしまいました。
こんな「C寝台」利用をしちゃっても、誰にも迷惑は掛かりません。
ただ山間を走るため車窓は人気を全く感じぬ真っ暗闇だったこともあり、このガラガラっぷりは嬉しさより寂しさのほうが勝る複雑な心境だったのを、1年経った今でも鮮明に覚えています・・・。
案の定誰も乗車することなく、列車は私一人を乗せて終点の新見駅に到着。
これで姫新線を全線完乗達成です。
44本目 姫新線 869D 津山⇒新見
乗車時間:1時間41分
移動距離:71.8km