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快速列車に頭を押さえつけられチンタラ走っていた「スーパーあずさ11号」ですが、八王子発車後はまるで水を得た魚のようにかっ飛ばしはじめました。
小名路踏切も一瞬で通過。
いよいよ特急らしい走りになってきました。
八王子JCTの横を通り裏高尾地区へ。
ここから一旦神奈川県に入って山梨県へ向かいます。
中央東線の超有名撮影地「鳥沢鉄橋」を通過。
東京都内は曇り空でしたが、山梨県に入ると雲一つ無い快晴でした。
紅葉もピークを過ぎ「晩秋」の気配です。
笹子トンネルを越え甲府盆地に入ると、車窓に果樹園が見えてきました。
新宿から1時間28分で甲府駅に到着。
ここで半分以上の人が降車し、車内はガラガラに。
乗車率が3割ほどになったところで甲府駅を発車。
甲府駅西方の留置線にE257系とE353系が停まっていました。
しかし、数年後にはE257系も姿を消してしまいます。
ここらで暇を持て余し始めたので、ガラガラの車内を探検することに。
まず向かったのは4号車と5号車の間の運転台です。
ここのドアの開閉は手動のボタン式になっていました。
通路が開放されているときは、ボタンを押すとドアが開きます。
運転台もパチリ。
クランク状の通路を抜け貫通幌部分へ。
特に用は無かったのですが、なんとなく来たくなるのはなぜ?
その後も車内をプラプラ散歩。
デッキ部で見つけたポール。
荷物置き場でした。
形状的にスキーやスノボ用でしょうか。
7号車にあったシャッター部屋。
車販準備室でした。
その向かいには不自然な壁。
もともと自動販売機があったスペースのようです。
昨今、特急の車内販売終了がニュースになりますが、地味に車内販売よりも自動販売機の廃止のほうが急速に進んでいるような気がします。
在来線特急で自動販売機が付いている列車って、現在はどのくらいあるんでしょうか?
魅惑のグリーン車客室
・・・の手前にあった謎の扉。
元公衆電話用のスペースのようにも見えますが、壁の汚れ具合から見ると喫煙スペースですかね。
グリーン客室をするりと抜けさせてもらって反対側へ。
車いす対応のトイレがありましたが、今どきの通路を片側に寄せてカーブを描いた形状ではなく、中央通路でドアが2枚片開きなところが時代を感じます。
奥のグリーン車客室扉も車いす対応のため、両開きになっています。
その反対側には普通車客室。
こちらも車いす対応扉ですが、グリーン車とは違い大型の1枚扉。
細かいところで差別化を図っています。
普通車の車いす対応座席は10号車に1席設定されています。
向かい側には多目的室もあります。
振り子が作動してますよの図
などと車内を端から端まで1往復。
もうE351系に乗ることは2度と無いと思うので、いろいろ観察させてもらいました。
席に戻ると小淵沢を過ぎて長野県に入っていました。
山梨県内は「晩秋」の佇まいでしたが、この辺りまで来ると「初冬」の気配です。
長野県最初の停車駅である茅野に到着。
「はまかいじ」の乗車口板はいまだに189系が健在でしたが、その隣のE351系は生き残れるのでしょうか。
続いて上諏訪駅に停車。
E257系とすれ違いました。
上諏訪駅を出ると、遠くに雪をかぶった山々が見えました。
終着の松本も近いです。
塩尻駅を通過。
名古屋方面との接続点である塩尻駅には、特急含めて全列車が停車すると思っていたのですが、今回乗車した「スーパーあずさ11号」を含め1日何本かだけ塩尻駅を通過する列車があるようで。
私は今回この列車の時刻表を見て、塩尻駅通過列車の存在を初めて知りました。
南松本の貨物駅を通過して
終点の松本駅に到着。
新宿駅から2時間31分の旅が終了です。
松本駅に隣接する留置線群。
E351系、E257系、E353系の3車種が並んで留置されていました。
この光景も数年後にはすべてE353系に置き換わっていることでしょう。
これにて往路のE351系編は終了。
このあとは蕎麦をたらふく食べ、午後からはスパッと社会人モードに切り替えて仕事をこなしました。
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