今回はいつもの撮り鉄・乗り鉄とは、少し変わった趣向の記事をお届けします。
今からちょうど一年前の2018年11月3日、JR川崎駅の東海道線ホームの拡張工事が行われ、当ブログでも工事の話題を幾度か取り上げました。
そして先週末、工事終了から丸1年が経過したことにちなみ、拡張工事から1年後の東海道線ホームはどうなったのか?という、おそらく当ブログ以外どこも特集しないであろう、超マニアックなローカルネタの記事をお届けいたします。
というわけで、さっそく1番線ホームを観察します。
2019年11月
2018年11月
相変わらず工事用バリケードがホームど真ん中を占拠しており、ぱっと見はあまり変わっていませんが、細かいところを見ると着実に完成へ向けて工事が進んでいます。
まずは屋根下の様子。
工事直後は右側の照明しかありませんでしたが、ホーム端の点状ブロックに沿って左側に照明が追加されました。
拡張幅の大きかった横浜方に至っては、工事用の投光器をそのまま補助照明に転用するという、見栄えガン無視の大胆な技で照度を確保しておりましたが・・・
2018年11月
2019年11月
こちらも線路際に照明が追加され、適切な照度が確保されるようになりました。
そして屋根下と言えば、横浜方にあった「屋根 on 屋根」な場所。
2018年11月
ホーム拡張に伴い屋根も拡張する必要がありましたが、横浜方は既存の屋根がボロかったためか、改良ではなく丸ごと建て替えることに。
ただ屋根が無くなる期間を作りたくなかったのか、古い屋根の上に新しい屋根被せ、そのあと古い屋根を解体する方法を採ったため「屋根の上に屋根が被っている」という、過渡期ならではの不思議な状態となっていました。
ですが現在はというと・・・
2019年11月
古い屋根は、跡形も無く撤去されてしまいました。
ですがそのおかげで、開放感がかなり増した気がしますね。
しかし、ごく一部の柱と梁だけは現在も生き残っていました。
どうやら南側の跨線橋を支える構造体の一部となっているようで、撤去できなかったみたいですね。
跨線橋が改修されない限り、生き残りそうな気がします。
足元に目を向けると、ホーム端は木板に点状ブロックっぽいシールを貼ったものから、通常のホームと同じような材質に変更されており、安全性が向上しています。
2019年11月
2018年11月
拡張部分のホーム自体は、相変わらず仮設用の木板のようです。
そしてこの木板、拡張工事時は旧線のレール上を基礎に鉄パイプで足場を組んでその上に設置するという、なかなか面白い構造で組み上げていたのですが・・・
2018年11月
2019年11月
旧線レールを取り払い、重厚なコンクリートブロックの基礎に変わっていますね。
木板を鉄板やコンクリート敷きに改修しても支えられそうな気がするので、基礎はこれで完成しているのかな?
続いては、ホーム上の設備について。
2018年11月
2019年11月
拡張直後は、スピーカーや番線表示の看板など、列車運行に直接必要ない設備は旧ホーム時代の設置場所の置き去りにされていましたが、現在は最適な位置に引っ越ししています。
こちらは北口コンコースへの階段下にあるサイン看板。
2018年11月
なぜか間違っていないのに「こちらの階段は中央南改札には参りません」という文字を隠していました。
1年経って、そろそろ目隠しが外されたかな?と思ったら・・・
2019年11月
なんと新しい看板に交換され、目隠しした文字は無かったことになりました。
あの隠されていた文字は、一体なんだったんでしょうか・・・。
こちらはホーム上の事務室前に立てられた、立哨員用の柱。
2018年11月
どう見ても「とりあえず立てておきました」という感じの、仮設の柱が新設されておりました。
それから1年経って、もうちょっと綺麗になったかな?と思ったら・・・
2019年11月
相変わらず仮設感丸出しのままに、ホーム監視用カメラのモニターが増設されパワーアップしていました。
ホームの土台が本設されるまでは、柱もこのままでしょうかね。
柱と言えば、気になっていたのがこちら。
2018年11月
東京方の端に、忘れられたかのように彼だけがポツンと佇んでいたのですが・・・
2019年11月
ようやく天寿を全うしたようです。
といっても、何か月かは放置されっぱなしだった気がしましたが・・・。
その一方で、新しく設置されたものも。
2019年11月
非常停止ボタン用の柱が新設されたのですが、すぐ後ろの太い柱にも付いているのに、わざわざ立てる必要があったのかは疑問です。
法令で設置基準が決まっているのかは知りませんが、ハッキリ言って地味に邪魔くさいんですけどね・・・。
といった感じで、ホーム拡張工事から1年が経った川崎駅東海道線ホームの現在の様子のレポートをお届けしました。
地味ながらも、粛々と改良工事は進んでいるという印象でしたかね。
ちなみにこの拡張工事は、全工事が終わるのは来年度の予定となっており、今までと同様に小改良を続けていくと思われます。
全ての工事が完了したとき覚えていたら、完成した姿をレポートしたいと思います。