川崎鶴見鉄道録

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置き換え迫るキハ85「ひだ」を撮る その1 冬の東海地方 撮り鉄遠征⑥

前の記事はこちら。

冬の東海地方遠征、今回から2日目のお話に入ります。

 

現在高山本線の特急「ひだ」で運用されているキハ85系が置き換え予定であるのは前回触れたとおりですが、そんなこともあり前々から高山本線に足を延ばしてキハ85系を撮影してみたいと思っておりました。

ですがなにぶん私は本質的に貨物列車オタクな身、東海地方は魅力的な貨物列車がたくさん存在していることもあり、現在定期貨物列車が1本も走っていない高山本線はどうしても優先順位が低めなので後回しにしていました。

しかしキハ85系の置き換え計画も具体化し、これ以上先延ばしすると沿線も混んでくるだろうなと思い、2日目は冬の高山本線を走るキハ85系の姿を収めるべく沿線に繰り出して撮り鉄に勤しむことにいたします。

 

宿を出発し、まずは高山駅前へと移動。

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朝カーテンを開けると外が白かったので雪かと思ったら、かなり濃い目の霧でございました・・・。

前週は極寒・豪雪の宗谷本線沿線でラッセル列車を追っかけまくり、体が完全に冬仕様に仕上がっていた?ので、吹雪だろうがどんとこいや!!と意気込んでいただけに肩透かしを食らいました (^_^;)

 

 

高山駅前でレンタカーを調達し、さっそく行動開始です。

レンタカー屋の店員さんに高山地方の積雪状況を尋ねたところ、高山市以南はノーマルタイヤでも走れるほど積雪が無いらしく、雪景色を見たければ飛騨古川駅を超えて富山県境方面へ行ったほうが良いとのこと。

そのアドバイスに従いまして、まずは高山駅から北を目指すことにしました。

 

国道472号線を北上すると、アドバイス通り杉崎駅を超えたあたりから路肩の積雪が増えて一応は雪景色と言えるレベルに。

というわけで一発目は、飛騨細江~角川の宮川に架かる橋梁で撮影。

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1026D「ひだ6号」

撮った時は「これが降雪だったらなぁ・・・」と落胆したのですが、今振り返ると霧の画もありだったなと思いますね。

 

「ひだ」は高山駅以南だと結構な頻度で走っていますが、高山駅以北はググっと本数が減るので次の列車まで2時間ほど空きます。

そのため沿線をじっくりロケハンしたら、いつのまにやらJR東海最北の駅」である杉原駅付近まで到達したので、ついでに立ち寄ってみました。

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杉原駅は2年前の「JR東海 完乗の旅」にて、JR東海最後の駅として通過した駅なのですが、このときは降りる余裕は無く車内から見届けただけに終わり、そんなこともあって立ち寄ったのでした。

 

杉原駅は無人駅ながら、木造平屋建ての駅舎が建っています。

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杉原駅は1984年まで荷物扱いがあり、その後1985年に無人化されたそうですが、駅舎内にはその名残として窓口跡が今も残っていました。

 

駅ノートもありました。

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続いてホームへ。

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杉原駅は2面2線の交換可能駅となっており、左側ホームの奥には荷物ホームのあとも残っています。

 

駅名標もパチリ。

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駅舎には海抜と岐阜からの営業距離を記したプレートが掲げられていました。

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JR東海最北の駅」的な装飾は特になく、意外とあっさりしていました。

 

駅舎の横にはトイレがあります。

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飾り気のない「便所」という標識が、ガチなレトロさを醸し出しておりますね。

 

こんな感じで杉原駅探訪を終了。

そして杉原駅の写真を見てお気づきと思いますが、あれほど濃かった霧がいつの間にか消え去り、逆に雲一つない快晴となりました。

ロケハンの結果を踏まえ、角川~坂上にある坂上ダム下流の橋梁にて2発目を撮影。

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1028D「ひだ8号」

良い光線、まずまずの積雪、そして綺麗な水面と、個人的にはなかなか好いカットが得られました (^o^)

いやぁ~、やっぱり冬空には雪が映えますなぁ。

 

このあとさらに南下し、今度は1枚目の橋梁のすぐ北にある宮川沿いで3発目を。

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1023D「ひだ3号」

こちらでは晴天を生かして、残雪が残る山々とのコントラストを強調してみました。

なみなみと雪解け水をたたえる宮川もええ感じですね。

 

といった感じで、あっという間に午前の部が終了。

高山以北はロケーションが抜群なものの、いかんせん本救が少なく物足りなかったのは否めませんが、それでも良きカットが得られたので初訪問にしては上々な滑り出しでございました。

 

このあとはレンタカー返却の都合も考慮し、高山本線を南下しながらキハ85系を撮影していきます。