今回よりちょい大型な新連載シリーズを開始いたします。
遠征した時期は昨年のゴールデンウィークと、雪も降る正月明けに昨春の話題をブッこむ相変わらず季節感の無い連載なのですが・・・。
もともと昨年のゴールデンウィークは、岡山県・香川県両県を中心とした瀬戸内地方に遠征する計画を立てておりました。
普段は平日朝夕ラッシュ時のみ運用される元JR東日本のキハ37・38形が、大型連休の多客輸送に対応するため祝日の昼間にも走る特別運転が実施されたのです。
水島臨海鉄道に所属する元国鉄型のキハ30・37・38は前々から興味があったものの、普段は平日に数少ない運用しか就かず撮影チャンスが無かったのですが、今回は昼間にたっぷりと撮影できるとあり足を運ぶことにしました。
そして香川県ではことでんに足を運び、当時引退が予定されていた「ことでんレトロ」の引退イベントに参戦することを本遠征のメインに据えていたのですが・・・
ことでんプレスリリースより
2020年より続くコロナ禍により、なんと引退イベントが中止に・・・。
レトロ電車の引退は夏に延期(その後さらに再延期され11月3日に引退済み)されたので、今回は四国へ足を運ぶ理由は無くなってしまいました。
そんなわけで予定の半分がぽっかり空いてしまったのですが、その穴をちょうど埋めるアクシデントが前週に発生したのです。
こちらは先日まで連載していた山口遠征の初回記事。
ここで触れている通り、もともとこの遠征はDD51が計画代走していた「やまぐち号」を撮影するのが目的だったんですが、私の確認ミスで「やまぐち号」の運休日に遠征するという大失態を犯し、目的を達することが出来ませんでした。
なので要リベンジ案件だったんですが、春シーズンの運転はゴールデンウィークで終わってしまうので、行くなら今しかない!!という状況だったのです。
というわけで今回の遠征は、前半は中止となった「ことでんレトロ」の代わりに「やまぐち号」の撮影に出かけることにし、そのあと岡山へ移動して水島臨海鉄道や伯備線など岡山周辺を巡る旅程に変更。
全行程4泊5日と、撮り鉄目当ての遠征としては私史上最長の日数となる大型遠征へと発展いたしました。
そんな遠征の模様を「2021GW 西日本遠征」と銘打ちまして、今回よりダラダラと綴っていくしだいであります。
かなり長くなりそうなので、ごゆるりとお付き合いくださいませ (^_^;)
時はゴールデンウィークも終盤に差し掛かった5月3日。
遅めに遠征を敢行したのは「とある狙い」があったのですが、それは連載の最後のほうで種明かしをすることと相成ります。
ともあれまずは前半の部の舞台である山口県へと向かうため、川崎から京急に乗って羽田空港へ。
乗車電は当時運行されていた「都営浅草線・京成線 相互直通60周年記念」ヘッドマークを付けた5319Fでした。
遠征へ向かう乗車電が特別車両とは縁起がよろしいですな。
前週の山口遠征と同じく、今回もスターフライヤーの始発便で山口宇部空港へと向かいます。
新幹線だと西への出張が重なったとき始発の「ひかり」に立て続けに乗車したこともありましたが、飛行機で2週連続で同じ便に乗ったのは初めてですかね。
案内看板を見なくても搭乗口にたどり着けました(笑)。
大型連休期間中ではあるものの、行くにも帰るにも中途半端な日なためか、思ったよりも混雑しておらず定刻通りテイクオフ。
本日の羽田沖も快晴でございました。
いつもだと東京湾上を南下し、藤沢市上空から相模湾へ抜けて本州南岸を飛ぶフライトルートが多いですが、本日は鶴見上空から内陸に入って進むようです。
このルートだとちょうど私の地元の真上を飛行することになります。
特に新鶴見信号場は遠くからでも一目でわかり、その規模を上空から窺い知ることが出来ますね。
そんなこんなで、9日前にも来た山口宇部空港に到着です。
いつもであればここでレンタカーを調達して本格始動するところですが、今回は特別ゲストをお招きしております!!
当ブログの読者様の中はご存知の方も多いと思いますが、過去にもたびたびご一緒させていただいているブログ友「なんばポヤシ」さんでございます。
時系列的に言うと2020年11月の大サロ遠征以来5カ月ぶりの再会でありました。
氏もDD51代走のやまぐち号を撮影すべくGWに山口遠征を敢行する予定だったそうで、私の先週の大失態を見てリベンジするなら一緒にどうですか?とお誘いを受け、それに乗っかる形でジョイントさせていただくことに。
というわけで前半の山口編は、男2人の珍道中?をお届けいたします。
私は本日が初日ですが、氏は前日まで私がこのあと向かう水島臨海鉄道へ足を運んでいられたので、現地の状況なども色々ご教示いただいたりしているうちに、私は先週も訪れた宮野~仁保の大山路踏切へ。
定番スポットだけあり、現着すると三脚と脚立がビッシリと立ち並び100人弱が集まる大盛況でして、先週現着したとき「誰もいなくてラッキー」なんて呑気なことを思ってましたが、そら世間知らずにもほどがあったということですな(笑)
なんとか場所を確保して、まずは練習電を撮影。
2542D
まずやってきたのはタラコ色のヨンマル。
ケツ打ちでしたが、どうせなら対向で撮りたかったですね。
でもって本番。
8521レ「DLやまぐち号」 DD51 1043+35系5B
ついに待ち望んでいた「DD51代走のやまぐち号」に出会えました!!
いやぁ~、このカットを得るまで随分と遠回りしたこと・・・。
と余韻に浸る間もなく、ここから怒涛の追っかけ大会が始まります。
このポイントだけでなく、山口線沿線へ大量に張り付いていた撮り鉄たちが列車の動きに同期して追いかけるので、国道9号線やその周辺道路には撮り鉄軍団が民族大移動的に一気に押し寄せます。
我々もその流れに乗り、続いてはやまぐち号の撮影地で最も有名なポイントであろう長門峡へと移動することに。
ここには100名を軽く越える人が集まりましたが、キャパも広いので場所も割と簡単に確保して2発目を撮影。
8521レ「DLやまぐち号」 DD51 1043+35系5B
風が出てたので水鏡は最初から捨てて背景主体の構図を組んだのですが、マンダーラになって出来はイマイチでした・・・。
ここは駅出発直後なため、SLだと派手に煙を吐いてくれることも人気撮影地たる由縁でございます。
2016年11月撮影
DLの場合は排煙などたかが知れており普通の編成写真になっちゃうので、ここは好みも分かれるところですね。
3発目は「徳佐のカーブ」へと向かうつもりだったんですが、おしゃべりに夢中になり通り過ぎてしまい、Uターンしたら時間的にヤバかったので船平山のストレートに変更。
8521レ「DLやまぐち号」 DD51 1043+35系5B
なんとかギリギリセーフで滑り込めましたが、この件に関しては助手席に座っている私のナビミスだったので、改めてお詫び申し上げます・・・。
ここで同行した氏の記事も無断にてご紹介させていただきます。
といった感じで往路はこの3発で終了。
次回は復路のお話に入ります。