今回より新たな連載シリーズを開始いたします。
タイトルは「2021夏の山口遠征」であります。
今回の遠征の舞台となるのは山口線です。
実は2021年は、ゴールデンウィークにも山口線へ赴いておりました。
2021年シーズンの「やまぐち号」は、本来の牽引機である蒸気機関車が検査中のため、ディーゼル機関車による代走が事前計画的に決定しておりました。
さらに春・夏シーズンでそれぞれ特別仕様のヘッドマークが掲出されることも発表されていたので、春シーズンはゴールデンウィーク期間中にブログ友さんと共に撮影へ繰り出しました。
そんなこともあり、夏シーズンも出かけることを決めていたのですが、さらに続報的にとんでもない事態へと発展。
JR西日本 プレスリリースより
なんと8月上旬の2週間は、特別サービス?でDD51からDE10重連へ「代走の代走」が行われることになり、さらに大盛り上がりに!!
私は他の地への遠征も踏まえ、最終週となる8月14日と15日に狙いを定め、遠征スケジュールを組んでおりました。
ところが・・・
ちょうど遠征時期、九州北部や山口県を中心に大雨が降り、なんと遠征予定日の「やまぐち号」は運休することが決定・・・。
結局遠征自体も取りやめとなり、代わりに東北地方へ赴いたのは先日までの連載でご報告した通りであります。
てなわけで、激レアな「DE10重連姿のやまぐち号」を撮れずにガッカリしていたのですが、その3日後にJR西日本から吉報が!!
JR西日本 プレスリリース
なんと救済措置として、DE10重連の運転期間が2週間延長されたのです!!
というのも、プレスリリースに「悪天候による運転取りやめが続いた」とある通り、DE10重連代走期間の運転状況はというと・・・
8月1日:平常運転
8月7日:大雨のため復路が船平山駅で打ち切り
8月8日:平常運転
8月9日:大雨で運休
8月14日:大雨で運休
8月15日:大雨で運休
なんと設定されていた6日間のうち、まともに運転されたのは2日のみ、さらに3日間は完全に運休という、とんでもない悪天候続きでボロボロ (^_^;)
そんな状況を哀れに思ったのか、稀に見る代走期間の延長と相成ったのです。
これを逃すわけにはいかぬ!!ということで、本当のラストとなった8月29日と30日になんとか時間を捻出し、今年3回目の山口遠征を敢行することに。
そんな激闘の?2日間の記録を綴ってまいります。
今回も空路の始発便で山口入りするので、まずは羽田空港へ。
この写真には写っていませんが、出発ロビーには三脚や脚立を携えた人をチラホラ見かけ、手荷物カウンターの中にも大型脚立が何個も積みあがる始末で、どうやら山口便には多くの撮り鉄が群がっていたようです・・・。
まあ私もそんな一人なんですが、羽田の時点でこんな状況じゃ現地は激パ確定みたいなものなので、先が思いやられますな (^_^;)
とか言いながら私も脚立を預けて、搭乗口へと移動。
この便、2021年で3回目の利用です(笑)。
ホント昨年は人生でこれ以上ないってくらい「山口詣で」をした一年でした。
たくさんの撮り鉄を載せて、飛行機は山口へ向けてテイクオフ。
この日はとてもいいお天気でした。
上空ではお馴染みのタリーズコーヒーとチョコレートで一服。
眼下にしまなみ海道が見えたら高度を落とし、山口宇部空港に着陸です。
空港からはレンタカーを手配するのですが、レンタカーカウンターも多くの撮り鉄衆で大盛況 (^_^;)
よく「撮り鉄は鉄道会社にカネを落とさない」と言われますが、この日に限れば羽田便を飛ばしたJAL・スターフライヤー、山口宇部空港や新山口駅のレンタカー会社、さらには沿線の商店・食堂やガソリンスタンドには多大なる利益をもたらしたでしょう。
「やまぐち号」のような観光列車は、鉄道会社だけでは無く地域経済を潤す目的もありますので、そういった観点では今回のDE10重連は成功だったのではないでしょうか。
私も無事にレンタカーを調達し、山口線沿線へと移動開始。
まずは往路初手の定番である宮野~仁保の大山路踏切へと向かいました。
大山路踏切はGWの遠征でも訪れましたが、このときは曇りがちだったこともあり編成重視の北側にポジションを撮ってました。
ですが今回は晴れていたのと、構図を変えたかったこともあり順光となる南側から撮影することにします。
まずはヨンマルで練習。
2542D
でもって、今回のメインでございます。
8521レ「DLやまぐち号」 DE10 1076+DE10 1514+35系5B
ちと雲が多めですが手前の田んぼも程よく色づき、狙い通りの夏らしいカットを得られて上々の滑り出しです。
1979年の運転開始以来、40年以上の歴史をもつ「やまぐち号」の営業列車をDE10重連が牽引するのは、今回の代走が史上初めてだそうな。
2021年のディーゼル機関車代走は、本来の牽引機であるC57 1とD51 200の両方が修繕のため運用離脱したことにより発生したものですが、突発的な故障ではDD51が代走してお終いなので、今回のDE10重連代走は「やまぐち号」の歴史に残るでしょうね。
という感慨にふけるのもそこそこに、ここから怒涛の追いかけが始まります。
続いて向かうのも、これまたGW遠征で布陣した長門峡なのですが、定番側は超絶激パ必須なので撮影後に国道9号線へ抜けだすまで非常に手間取ることを、春の遠征で経験しておりました。
このあとの行程的に早く移動したかったので、今回は線路を挟んで反対側に当たる、国道9号線の歩道から編成主体の構図で狙います。
SLに比べれば当然控えめですが、長門峡駅出発直後なためまずまずの排煙をいただきました。
素早く撤収し、今度は春の遠征では道を間違えて到達できなかった徳佐カーブへと移動して往路を〆ます。
こちらも激パでしたが、長門峡での初動が早かったお陰で構図を調整する余裕もありました。
またここは晴れると逆光になるのですが、タイミングよく雲がかかってくれたもの好都合でした。
このあとは近くにある徳佐駅へ移動。
なかなか風合いのある木造駅舎ですねぇ~、といっても駅舎を撮りに来たわけでは無く、人と待ち合わせをするため。
いつもお世話になっている関西のブロ友さんのお仲間氏が、偶然同日に遠征されていたのでお会いさせていただきました。
このあと氏は白井の里防災公園へと向かわれるとのことで、簡単なごあいさつ程度でありましたが、またどこかで会いできること楽しみしております!!
そんな出会いを経たのち、私は復路の撮影に向けて腹ごしらえへ。
徳佐駅近くにある食堂に入ってランチタイムです。
冷やしうどんとかやくご飯セット的なものを発注。
う~ん、うどんが少々イマイチでしたねぇ・・・。
といった感じで、1日目往路の部はこれにて終了。
次回は復路の部へと参ります。