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日野川橋梁での「やくも」撮影を終えて一旦撮り鉄を中断し、今回は前々から気になっていた場所の見物を行うことに。
今回訪れたのは、日野川を渡ってすぐのところにある「王子製紙米子工場専用線」であります。
今回の遠征でも度々撮影した伯備線の貨物列車は、山陰本線との合流駅である伯耆大山駅が終着ですが、伯耆大山駅の西側には王子製紙米子工場が所在しております。
この王子製紙こそが現在の伯備線貨物の大口の荷主である、伯耆大山駅と工場間は専用線で結ばれております。
こちらの専用線、距離こそは短いのですが様々なスイッチャーが運用されており、前々から興味があった専用線でありました。
今回は「やくも」をメインに活動していたので、専用線の運行予想時刻からは外れた時間帯でありましたが、下見も兼ねて沿線を辿ってみることにします。
というわけで、まずは工場の入口にやってきました。
工場の通用口の真横に専用線の入口も設けられていますが、やはり列車の運行は無いようで門は閉められており、工場内にも貨車の姿はありませんでした。
工場から伯耆大山駅へは、公道に沿って専用線が敷設されています。
途中で国道9号線とアンダーパスし、その下には遮断機付きの踏切もあります。
この付近が本専用線の定番撮影地となっているようですね。
国道9号線を超えて左にカーブしながら、伯耆大山駅へと進入していきます。
工場の入口からここまでで、大体200mといったところでしょうか。
伯耆大山駅からも歩いてこれるので、徒歩鉄でも余裕で満喫できる?専用線となっております。
今度は伯耆大山駅をはさんで反対側にある貨物ヤードへと向かいます。
現着すると、ちょうどEF64による入換作業が行われたあとだったようです。
先にこっちに来てれば見られたかと思うと、ちと惜しかったですね。
伯耆大山駅は駅ホームに沿って行き止まり式の貨物着発線があり、さらに駅の北側に1面1線のコンテナホームがある構造となっています。
かつてはコンテナホームへの側線は非電化で、スイッチャーによる入換が行われていたそうですが、現在は電化されたので本線を牽引するEF64がそのまま入換作業も行っています。
コンテナホームの有効長は6両分と小規模なことを鑑みると、やはり伯備線貨物における王子製紙が占めるウエイトはかなり大きいと言えそうです。
下の写真一番左が貨物線の引き上げ線、中央が山陰本線、右にカーブしていくのが伯備線となっています。
この中で唯一「本線」を名乗る山陰本線だけが非電化というのも、山陰本線の立ち位置を示すようですね。
といった感じで、手短ですが王子製紙米子工場専用線と伯耆大山駅を辿ってみました。
残念ながら・・・というか事前に予想はしていましたが専用線の列車は撮れなかったので、今回の下見を生かして次回以降に撮影出来ればなと思います。
このあとは、もう一つ気になっていた非鉄なスポットを巡ります。