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倉吉駅での小休止を終えて、列車は再び西へと走り出します。
ほどなくして西隣の「北栄町」という町に入ったのですが、なにやら見覚えのあるキャラクターがチラリ・・・。
そして最初の駅である下北条駅には、そのものズバリな看板が。
もはや国民的アニメの一つである「名探偵コナン」ですが、なんでも鳥取県北栄町は作者である青山剛昌先生の故郷だそうな。
鳥取空港の愛称にコナンが付けられているので鳥取県出身なのは知っていましたが、JR西日本にもコナン絡みのタイアップがあったのは初めて知りました。
そしてもう一つ隣の由良駅はもっと凄いことに・・・
青山先生のご実家が由良駅のすぐ近くにあるらしく、由良駅は「コナン駅」として大々的なタイアップが展開されていました。
そしてちょうど良く交換のため5分ほど小停車したので、サクッと観察することに。
駅舎の中には観光案内所が入居しており、駅周辺も含めて街全体がコナンづくしになっているようで、一般観光客からオタクな方々まで結構にぎわっておりました。
私は特段ファンじゃないですが、小学生のころは月曜日夜と言えばコナンのアニメを見ていた世代なので、時間があればもうちょっと見物したかったですかねぇ。
そんなコナン駅を過ぎると日本海が見えるようになりました。
由良駅から15分ほどで赤碕駅に到着し、ここでも7分ほど交換で停車。
またまた暇つぶしのため駅構内を散策。
「あかざき」かと思ったら濁らないのですね。
駅舎もパチリと記録。
現在は無人駅ですが、2021年3月まで窓口が残っていたらしく、なかなか立派で風情ある駅舎が残っています。
あらかた観察を終えたころ、対向の普通列車が到着。
つい先日、JR西日本から将来ディーゼル気動車を燃料電池車で置き換える構想が発表されましたが、このキハ126系とヨンナナが交換する光景も、そう遠くない将来見納めとなるのでしょうね。
お次は御来屋駅で、ちょっと気になるものを発見。
あからさまに元車掌であろう、ダルマ駅舎ならぬダルマ待合室がホーム上に鎮座しておりました。
ちょっと見たかったのですが、残念ながら?この駅では交換は無く車内から眺めるだけでした。
御来屋駅を過ぎると、車窓には山陰を代表する名峰である大山が見えてきました。
頂上には雲がかかっていますが、北側から大山を見るのは今回が初めてだったかもしれませんね。
・・・と思ったら、その名もズバリな大山口駅でまたまた交換のため小休止。
2020年3月に駅舎が建て替えられたそうで、かなり洒落たデザインですね。
今回は跨線橋から交換シーンを撮影。
バックには海が見えるはずなのですが、跨線橋の窓が開かなかったのと、ちょうどモロ逆光な時間帯だったこともあり白くブッ飛んじゃいました(^_^;)
普通列車との交換を終えて走り出したのですが、お隣の淀江駅で今度は特急列車と交換でまたまた小停車・・・。
この列車、交換待ちで止まり過ぎじゃね?
このあたりは全線単線区間なので交換が発生するのはわかりますが、この列車に限っては退避側になるのはこれで6回目で、スムーズに交換できたのは松崎駅での1回だけでした・・・。
鳥取駅~米子駅の約90kmをこの列車は3時間もかけるので、計画を立てたとき「曲りなりにも高速化改良済みの幹線なのになんでこんな遅いの?」と思ったのですが、そりゃこんだけ交換待ちで止まってりゃ時間もかかるわけですな (^_^;)
通算7回目の交換は「スーパーおき4号」でした。
この「スーパーおき4号」は新山口駅~鳥取駅の378.1kmを踏破する列車で、在来線昼行特急では「にちりんシーガイア」「宗谷」に次ぐ第3位の走行距離を誇ります。
淀江駅で最後の交換を終えて、城崎温泉駅以来の電化設備が見えてきたら、伯備線との接続駅である伯耆大山駅に到着です。
伯備貨物のコンテナがお出迎えです。
伯耆大山から先は複線となることもあり、キハ126系も自慢のハイパワーエンジンを存分に回して快走を披露。
「やくも」の撮影地としてもお馴染みの日野川橋梁も高速で通過。
そして鳥取駅から約3時間、ほぼ鳥取県すべてを横断して米子駅にやっとこさ到着であります・・・。
前述した通り運転停車が多すぎて、随分とゆっくりした旅でした。
11本目 山陰本線 247D 鳥取⇒米子
乗車時間:2時間52分
移動距離:92.7km
京都駅から米子駅まで列車を5本乗り継ぎ、約320km移動してきました。
京都駅~幡生駅間は673.8kmなので、おおよそ全体の半分くらい踏破したことになりますが、本日の山陰本線乗り鉄旅はここ米子駅で終了とします。
「随分と悠長やのう~」と思われる方もいるでしょうが、実は山陰本線は上下どちらから乗っても普通列車だけで1日で全線踏破するのは不可能なので、どこかで必ず1泊する必要が出てくるのです。
それであればせっかくの未乗路線、早朝や日没後の車窓が見えない時間帯ではなく、風光明媚な車窓を存分に楽しめる昼間に乗りたいので、今回は米子駅で早上がりをすることを選択したのであります。
と言っても時間は17時半と、8月の西日本ではまだまだ明るいので、宿入りには少々早いのも事実。