川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

連絡船うどん 2021秋ことでんレトロ遠征①

今回より新たな連載シリーズを開始いたします。

タイトルは「2021秋ことでんレトロ遠征」でございます。

 

ときは2021年11月初旬のこと、とある車両が引退を迎えました。

ことでんが動態保存的に運転を続けていた大正生まれの旧型電車、通称ことでんレトロ電車」が2021年11月3日にラストランを迎えることになったのです。

 

この「ことでんレトロ電車」は2020年初頭時点で4両在籍しており、もともと2020年ゴールデンウィークから2021年のゴールディンウィークにかけて、順次引退する計画が発表されていました。


ことでんホームページより

しかしご存知の通り、2020年春ごろから猛威を振るった新型コロナウィルスの影響をモロに受け、最初の23号車の引退イベントは中止に。

そのため500号と合わせる形で、2020年9月に先行して2両が引退することとなり、そちらのラストランに参戦したのは既報の通りでございます。

 

残り2両は2021年ゴールデンウィークに引退することになったのですが、その頃になると再びコロナウィルスがぶり返してきて夏休みに延期、さらにその夏休みもまた中止に追い込まれ、全く先が見通せない状況に・・・。

それでも「12月の検査期限まで引退イベントの可能性を模索する」という頼もしい言葉通り、11月3日にラストランイベントの開催が決定!!

そんなラストランイベントに参加すべく、高松へ遠征した記録をお届けいたします。

 


 

引退イベントが行われた11月3日は「文化の日」のため祝日でしたが、2021年は水曜日だったので単日で高松遠征は少し勿体ないと思い、前日の火曜日に有給休暇を取得し2日間のスケジュールを組みました。

さらに貧乏性なワタクシは、旅費の節約&時間を最大限有効活用すべく、往路は夜行バスで高松入りすることにしました。

 

というわけで今回は、月曜日深夜の横浜駅前バス停がスタート地点です。

 

こう書くと普通に夜行バスに乗っただけなのですが、実はこの前日こちらの遠征を敢行したばかりでした。

本遠征の前日、我が故郷札幌市電を走っていたM101号のラストランも行われ「ラストランをハシゴする」という状態だったのですが、この遠征から帰宅したのが前日の23時ごろ。

そして翌日の昼間は通常通り仕事をこなし、そのまま22時発の夜行バスに乗り込んだ、前回遠征終了から23時間で次の遠征へ出発という超強行日程だったのです(^_^;)

2021年はかなり遠征したシーズンでしたが、こんな滅茶苦茶なスケジュールを組んでりゃそうなりますわな・・・。

 

そんなこともあって車内ではタップリ睡眠を貪り、翌朝7時に高松駅へ到着。

高松には公私を通じてちょいちょい来ていますが、だいたい飛行機利用なので高松駅に来たのは4年ぶりですかね。

 

このあと駅前でレンタカーを調達し、いよいよ本格的な活動を開始。

さっそく線路端に繰り出して、撮り鉄に勤しみます・・・・

 

 

 

 

 

んなぁ~わけ無いですわ。

まずはうどんですよ、うどんうどんうどん。

腹が減っては戦が出来ぬ、まずはうどん食わないと!!

 

 

 

と、無駄に気合の入った文字サイズで意気込みを語っておりますが、当ブログを長きわたりお付き合いいただく読者の方には、どっかで見たことがあるフレーズでしょう。

そう、当ブログの高松遠征名物である讃岐うどん屋巡りが開幕でございます。

公私を通して高松詣でを繰り返しているうちに、すっかり「うどん脳」へ侵食されてしまったワタクシ。

ここ最近の高松遠征はうどん屋巡りのついでに鉄活する」という有様でして、今回も初日はうどん屋を回りつつ撮り鉄をしていく計画でございます。

 

その初回のお店がこちら。

高松駅の立ち食いうどん店である「連絡船うどん」でございます。

 

乗り鉄衆にはお馴染みのお店なものの、本場讃岐において「名店」というにはお世辞にも力が劣るのは否めませんが、来たかった理由があるのです。

この「連絡船うどん」、実は2021年11月末をもって閉店したのです。

 

私もサンライズ瀬戸での到着時を始め、高松駅を利用した時には幾度もお世話になっておりましたが、駅前ビルの再開発に伴い閉店することが決定。

このときは閉店まで残り1か月というタイミングだったので、今回は「食べ納め」をすべく朝食がてら立ち寄ったのでございます。

 

このお店は改札内の店舗ながら、駅外からも利用することが出来ました。

ちょうど白い工事用フェンスに囲われた部分に新しいビルを建設するらしく、それに伴い「連絡船うどん」も立ち退くことになったようです。

 

ちなみに改札内側から見た姿はこんな感じ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kawaturu/20171118/20171118205822.jpg
2017年9月撮影

お店の由来となった宇高連絡船の写真や、それを模した屋台風のテーブルが据え付けられているのが特徴でした。

といっても、実は宇高連絡船内にあったうどん店と直接の関係は無く、連絡船廃止後の2001年に「高松駅弁」が連絡船名物のうどんを模した立ち食いうどん店を始め、その後JR四国系のうどんチェーン「めりけんや」に引き継がれたもの。

ですが開店から20年、私を含め宇高連絡船を知らない世代にとっては「高松駅のうどん」といえばこのお店、という人も多いことでしょう。

 

最後の一杯ということで、いつもと同じく「肉うどん」を発注。

サンライズ瀬戸を下車したあとこれを啜ると「四国に来たなぁ~」と実感したものですが、それも過去帳入り。

高松駅改札内うどん屋は消滅してしまったので、新駅ビル完成の折には是非とも復活してもらいたいものであります。

 

 

いつもと同様に、今回も5段階で個人的評価をつけていきます。

おめえの評価なんかどうでもええわ!!って方は、スルーくださいませ。

 

というわけで「連絡船うどん」の評価はこちら。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kawaturu/20201209/20201209210730.png

味だけなら星3つですが、感謝と思い出補正も込めて4つとさせていただきます(笑)。

 

 

とまあ感動的な?レビューに仕上がったかと思いきや、この記事を書くにあたりネットで調べたところ朗報が!!

なんと店頭に置かれていた屋台風テーブルが高松市内の系列店に移設されたのだとか。

チェーン店ゆえ味も同じでしょうから、多くの旅人に愛された「連絡船うどん」の息吹は途絶えることなく続くようであります。

 

 

お腹を満たした後は、サブメニュー?の鉄活へと参ります。