川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

日本製鉄くろがね線探訪 その2 2022九州撮り鉄遠征④

前の記事はこちら。

 

枝光駅近くで「くろがね線」の初撮影を終えた後は、反対側の戸畑エリアへと向かいますが、その道中にロケハンも兼ねて沿線を観察しながら進むことにします。

しかし出発直後、いきなり難所が待ち受けておりました・・・。

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枝光駅付近から山側に切り込んだ「くろがね線」は宮田山トンネルへと入りますが、道路はトンネルになっていないので、我々はそのトンネルの由来となった宮田山を越えなくてはなりません。

ちょうど線路の上に遊歩道が整備されているのですが、これが想像以上の坂道で標高106mの頂上まで約20度の坂が続いており、徒歩でもちょっとしたトレーニングレベルの代物で、今回は電動とはいえ自転車なのでさらにキツイ・・・。

 

そうは言っても超えなければなりませんので、気合を入れていざ登山・・・ですが、運動不足のアラサーにはキビシイ!!

半分ほどですでにバテバテです・・・。

 

それでも気力を振り絞り、なんとか登頂することが出来ました。

この坂は「望玄坂」という名前が付いており、眼下には玄界灘と製鉄所群が見える眺望スポットとなっております。

スタート地点のスペースワールド駅が豆粒なのを見ると、なかなかの高さであることがお分かりになるかと思います。

 

・・・が、このときのワタクシにはそんな景色など見る余裕などなし。

総重量15kgくらいあろう撮影機材を背負い、急坂相手にチャリを鬼漕ぎしての登山だったので、冗談抜きで肺に穴が開きそうなくらいの過呼吸になり、5分くらい道路に座り込んで動けなくなりました (^_^;)

 

なんとか呼吸を整えて立て直し、戸畑側へ山を下ります。

こちらも枝光側と同じく結構な急坂で、レンタルサイクルの貧弱なブレーキでは少々怖かったです(笑)

 

ちなみに今回は、この宮田山がどんなものなのか見たかったので登山しましたが、実は登らずとも山を迂回して反対側へ向かうことも可能です。

健脚に自信がある方は登山していただいても構いませんが、登ったからといって特に見るべきものがあるわけでも無いので、私のようなオッサンは無理せず迂回することをオススメいたします (^_^;)

 

そんなこんなで汗だくになりながら山を越えて、宮田山トンネルの戸畑側入口へとやってきました。

トンネルポータルは草に覆われてしまっていますが、ローマ帝国の城壁を模ったデザイン性の高いものになっているのだとか。

ほかの構造物もなかなか凝った造りらしいので、是非とも除草していただきたいものでありますな。

 

反対側に目をやると、住宅地のど真ん中を貫くように線路が続きます。

「くろがね線」は全線が盛土や掘割構造により立体交差化されており、公道と平面交差する踏切などは一つも存在しません。

また線路用地の境には有刺鉄線付きのフェンスが張り巡らされているため、跨線橋などを除けば脚立などの足場が必須となります。

 

さらに平坦な区間では防音壁代わりか植樹がされていたり、謎の太い配管が全線にわたって敷設されていて、視界を妨げられてしまいます。

そんなこともあり、路線長のわりには撮影に適したスポットは意外と限られているなという印象でした。

事前に撮影スポットを調べたとき、みんな似たような構図で撮影しているなと思ったのですが、実際に現地をロケハンしてみて理由が分かりました。

 

国道199号線の少し南側には、近隣の小中学校の通学路確保のためか、線内で唯一の歩道橋があります。

ここも貴重な撮影地の一つですが、そこそこ歩行量が多いので迷惑にならないよう配慮は忘れずに。

 

そんな感じで線路を観察していると、信号機が付いているのを発見。

運行時刻がつかめない「くろがね線」ですが、この信号機をうまく生かせば接近を察知できるかもしれませんね。

私は活用する機会がありませんでしたが、この記事を見て訪れた方は試してみてください。

 

といった感じで沿線のロケハンをして、いくつか撮影スポットの目星を付けられたので、今度は製鉄所の戸畑エリアへと向かいます。