川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

涙の米子撤退・・・ 山陰本線 全線踏破の旅 4日目①

前の記事はこちら。

 

2022年8月17日 4日目

4日目も鳥取県米子市からスタートです。

前夜の天気予報通り、しとしとと雨が降っております。

 

本日は米子駅から山陰本線の終点である幡生駅まで一気に完乗する行程。

というわけで米子駅へと向かったのですが・・・

 

 

 

 

 

 

運転取りやめになっとるがな/(^o^)\

 

前日のいや~な予感が見事的中し、この先乗車する予定の大田市~浜田間で運転見合わせとなっていました・・・。

ちなみに当日の山陰地方のお天気と運転状況はこんな感じでした。

この日は山陰本線だけでなく、島根県山口県日本海側を走る路線は軒並み全滅となっており、雨の影響が予想以上に深刻でした。

しかも午後になっても雨が降り続ける予報となっており、山陰本線に至っては18時ごろまで運転再開の見込みなしという、私にとってはかなりの非情宣告がなされていたのであります・・・。

 

この先の米子~益田間は乗車済みなので、益田まで迂回したのち幡生まで乗れば、一応は生涯完乗?は達せられますが、なにせ運休範囲がかなり広い。

迂回路となる芸備線もこの先どうなるか分からず、中国山地のど真ん中で閉じ込められて身動きが取れないという、最悪のパターンに嵌る可能性もあります。

それに三江線亡き現在、益田まで鉄道で行こうとすると最終的には山陽本線へ出て新山口まで西下し、そこから山口線経由で向かうしかないので、普通列車利用だといったい何時間かかるのやら・・・という絶望的な状況でありました。

 

 

 

そんなわけで色々悩んだ末に、今回は山陰本線の完乗を断念せざるを得ないという結論に至り、なくなく撤退することにしました・・・。

雨男のワタクシ、乗り鉄遠征時に大雨の影響で予定が狂うことがたびたびあるのですが、ここまで甚大な影響が出たのは高校生時代、八戸から札幌への帰路のときゲリラ豪雨三沢駅が水没し北海道へ帰れなくなったとき以来ですね (^_^;)

(ちなみにこのときは青森駅までバスで行き、急行はまなすの自由席デッキでヤングジャンプを座布団代わりに一夜を過ごすハメになりました・・・。)

 

幸いにも現時点では米子付近の路線は正常に動いていましたが、この先天候がどうなるか分からないので、早々に米子を離れることに。

米子からは「伯備線で岡山方面に向かう」か「山陰本線鳥取方面へ戻る」かの2択ですが、今回は後者を選択しました。

14本目 山陰本線 238D 鳥取行き 米子(9:35)⇒鳥取(11:59

車両は両運転台型のキハ121形の2両編成。

昨日キハ126系に乗ったので、どうせならヨンナナが良かったのですが・・・。

 

列車定刻に米子駅を発車。

こんな悪天候だったからか、車内は2~3人程度とガラガラでございました。

 

日野川橋梁を渡り、米子へ別れを告げます。

撮り鉄もイマイチだったし、乗り鉄は運休になるわで、ホントこの界隈とは相性悪いですねぇ・・・。

 

伯耆大山駅の貨物ホームを覗くと、昨日撮影した岡山DCヘッドマークを取り付けたEF64 1005パンタグラフを上げていました。

伯備線貨物は予定通り動くみたいですね。

運用が1日ズレていたらこのヘッドマークも本線走行が撮影できたのに、ホントこの界隈とは相性(以下略)

 

一昨日逆向きに乗り鉄したときは退避・行き違い祭りでしたが、本日も例に漏れず御来屋駅で後続の特急に道を譲るため小停車するとのこと。

御来屋駅は一昨日は普通に通過しましたが、そのとき気になっていたものがあったので見物することに。

御来屋駅のホームには、元車掌車を改造したダルマ駅舎ならぬ「ダルマ待合室」が設置されており、一昨日の通過時に気になっておりました。

駅舎代わりに使用されているのは北海道にたくさんありますが、島式ホームのど真ん中に据え付けられているのは珍しいんじゃないでしょうか。

 

中の様子はこんな感じ。

外装は旧型客車を思わせるような渋い塗装でしたが、内装もそれっぽいレトロ調な雰囲気になっています。

思いのほか手が入っていて驚きでありました。

 

続いては駅舎見物へ。

こちらもなにやら味わい深い木造駅舎が建っておりました。

良く手入れがされているのが一目でわかります。

 

御来屋駅は随分気合が入っているなと思ったら、改札口上にこんな看板が取り付けられていました。

なんでも御来屋駅舎は1902年開業時の駅舎がそのまま残っているらしく、遠征時はちょうど築120周年を迎えた山陰地方最古の駅舎で、有形文化財にも登録されている由緒ある建物なのだとか。

そんなこともあって、先ほどのダルマ待合室も雰囲気ある意匠になっていたのですね。

 

そんな歴史ある駅舎を、時間を許す限りじっくり見物することに。

まずは外観から。

決して大きい駅舎では無いのですが、やはり綺麗な姿を保っていることもあって堂々たる貫禄を感じますね。

 

続いて中の様子。

こちらも往年の雰囲気がよく保たれているのではないでしょうか。

ちなみに元駅事務所スペースは、地元の特産品を扱う直売所になっているそうな。

 

といった感じで駅探訪をしていると出発時間になったので列車へと戻ります。

この先も小停車のたびに駅舎探訪をしたのですが、ちょっと長くなりそうなので続きは次回の記事で。