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旅立ちから通算8日目、やっと山陰本線 全線完乗を達成して、幡生駅へ到着しました。
今回はそんな幡生駅をじっくり見たいと思います。
まずは駅名標をパチリ。
吊り下げタイプは山陰本線と山陽本線の2タイプが取り付けられています。
乗り換え案内も、山陰と山陽の分岐駅らしい表記がたくさん。
そんなホームの端には記念のキロポストが!!
・・・と見せかけて、実はこれ山陽本線のキロポストです(笑)
そもそも山陰本線の京都~幡生間は673.8kmですので、数値が全然違います。
じゃあ山陰本線のはというと、3番線と中線の間にありました。
1kmの区切りポストではないので、100m単位の小さいものがちょこんと設置されていました。
山陰本線はいまやJR在来線で最長距離を誇る路線なのに、起点の京都駅といい記念碑的なものが一切無いので、これもまた「偉大なるローカル線」らしい地味さを醸し出しておりますね。
なのですがポストの写真、違和感があるのにお気づきでしょうか?
上述したとおり京都~幡生間は「673.8km」なのに、ポストは「675.3km」と1.5km長い数字が書かれているのです。
そして④の記事で紹介した益田駅のホーム上にあったキロポストも同じで、実は本来の距離と食い違っておりました。
益田駅は京都起点で514.5kmの位置にありますが、これも1.5km長いキロポストが設置されています。
これには理由があって、1989年に嵯峨嵐山~保津峡~馬堀が付け替えられたときに、旧線と比べて1.6km短縮されたのですが、そのときキロポストの交換が行われず旧線時代の距離表記のまま残っているのです。
ですが運賃計算のもととなる営業キロは実態に合わせて改訂されたので、馬堀以西では時刻表などの距離とキロポストで食い違いが発生するのであります。
それでいうと、幡生駅に設置されている山陰本線のキロポストの終点は「675.4km」のはずなのですが、残念ながら駅構内から確認することはできず・・・というか、存在するのでしょうかね?
続いて駅舎のほうへ。
なかなか味のある木造駅舎ですね。
看板もいい雰囲気出てます。
駅舎の中の様子。
2022年まで「みどりの窓口」がありましたが、現在は閉鎖されておりガランとした雰囲気ですね。
ちらっと役目を終えた「うどん・そば」の看板もあり、かつては賑わっていたのでしょうが、現在はちょっと寂しい印象でした。
駅舎内にも山陽路と山陰路の分岐部たる看板がたくさん。
この行灯式の発車標は面白いですね。
といった感じで幡生駅をたっぷり満喫いたしました。
分かっちゃいましたが「山陰本線の終点」を感じる要素はあまり無かったですが、まあまあ楽しめたかなと思います。
これにて今回の目的であった「山陰本線 全線踏破の旅」は一区切りですが、旅自体はこれで終わらず、再び新たな地に向けて移動を開始します。
どこへ向かうかは次回の記事にて。