川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

富山地方鉄道の本線を撮る

前の記事はこちら。

 

前回まで、昨年12月に富山へ所用で赴いたついでに、富山地方鉄道路面電車撮り鉄記録をお届けしました。

数時間のみの活動でそれなりの成果を得られたのですが、最後に記した通り「本線の撮影は出来ず終いで残念・・・」と思いながら富山の地を後にしたのでした・・・。

 

ですがその1か月後、再び富山へ出向く所用が発生!

てなわけで、12月に取り残した本線の列車を撮影すべくまたまた早朝の新幹線で前乗りすることにいたしました。

 

まずは東京駅から前回と同じ「かがやき503号」で一路北陸へ。

既報の通り1月1日に能登半島震源とする大地震が発生し、それからわずか10日ほどのお話だったので、さすがに楽天家なワタクシでもちょっと心配な旅立ちです・・・。

遊びの旅行だったら延期していたでしょうが、公用である以上は仕方がありませぬ。

 

前回は茶色だった浅間山でしたが、今回はちょっと冠雪していました。

豪雪地帯のイメージがある長野県ですが、場所によって気候が全く変わるのは面白いですね。

 

てな感じで、1か月ぶりの富山駅に到着です。

1月中旬になったからか、前回よりもグッと冷え込みが厳しかったです。

 

前回の撮影は駅前周辺でのお手軽撮影でしたが、今回も時間的制約があるので富山駅から徒歩圏内での撮影となります。

まずは富山駅から稲荷町駅方面へと歩きます。

富山地鉄本線は、北陸新幹線の高架下に沿って敷設されていますが、なにやら大々的に工事が行われています。

 

実は富山地鉄富山駅周辺では、現在高架化による連続立体交差化工事が進行中です。

もともと地上駅だった富山駅は、北陸新幹線開業に合わせて一大再開発工事が行われ、旧北陸本線のあいの風とやま鉄道部分はすでに高架化が完了し、現在は富山地鉄部分の高架工事が行われています。

もともとは2026年度に完成予定でしたが、最近になって2028年度に延期されたそうで、完成まであと5年かかるみたいですね。

 

高架化されるのは富山駅車およびアプローチ部分のみのため、工事区間を過ぎるとスッキリした地上部分が見えてきました。

架線柱も古いままですね。

 

ですが途中に気になる設備を発見。

真新しいシーサスクロッシングが設置されていました。

駅構内でもない場所になぜ?と思いましたが、現在2線の駅舎を高架するとき、暫定的に1線だけ仮高架化する計画らしく、そのときに使用を開始するんじゃないでしょうかね。

 

さらに進んで北陸新幹線から分かれるポイントの袂に踏切が出現。

まずはこの踏切で撮影してみることに。

 

カメラを構えて早々、今回撮影したかった車両がやってきました。

こちらは1979年に自社発注された14760形で、個人的に富山地鉄本線用の車両といえばこれでございます。

先頭には「宇奈月温泉開湯100周年」のヘッドマークが掲出されていました。

 

そしてその直後にサプライズ?が。

ちょうど電鉄富山駅行きの列車と交差したのですが、そちらも14760形なうえ「立山黒部ジオパーク10周年記念」のヘッドマークを掲出しており、ヘッドマーク車同士のコラボが実現したのでした。

 

ただ現着時は太陽の方向がよろしくなく、踏切横の架線柱がちょうど切り位置に掛かってしまいました。

なのでもう少し稲荷町駅方向に進みと、撮りやすそうなストレートを発見。

てことで今回はここで撮影することにします。

 

まずは先ほどの14760形が戻ってきたところをパチリ。

2両編成ですが、大型の菱形パンタを2本上げてくるのが特徴ですかね。

 

お次はズーム構図でこちらの車両を狙います。

先頭の鳩マークを見れば一発でわかると思いますが、この10030形は京阪電鉄から譲渡された車両です。

8編成ある10030形のうち、この第2編成は京阪時代の塗装に復元されています。

 

関西人にはちょっと懐かしい?こちらのロゴも健在。

かつて京阪名物だったという「テレビカー」も、京阪からはすでに全廃されましたが、富山地鉄では10034号車のみ液晶テレビを設置して生き残っているそうです。

 

続いては関東からやってきた車両。

こちらは元東急8590系の17480形です。

帯の塗装も大井町線時代から変わって無いですね。

 

魚津市のイメージキャラクター「ミラたん」のヘッドマークを掲出した10030形の富山地鉄塗装車がやってきました。

 

直線構図も飽きてきたので、ここで先ほどの踏切へ戻ることに。

特別塗装っぽいですが、なんのデザインなのかよくわからず・・・。

 

さらに17480形と10030形が続きます。

この区間電鉄富山駅止まり列車の回送車も通過するので、時刻表上の列車よりも多くの列車を撮れるので効率がいいですね。

 

そして今回の〆。

田園都市線時代の赤帯を纏う17480形第4編成がやってきました。

しかも通称「サークルK」マーク付きですね。

 

先頭の17488は東急時代、デハ8595として田園都市線で活躍していましたが、偶然東急時代の姿を撮影していました。


2015年5月撮影

東急田園都市線は、東京メトロ半蔵門線と、その先の東武線で直通運転をしていますが、8590系は保安装置の関係で東武線に乗り入れることが出来ず、東武線乗り入れ未対応車を示すため先頭にⓀステッカーを貼られて区別していたのが特徴でした。

もちろん富山地鉄ではそんな区別は不要ですが、ファンサービスなのか貼られたままなのは嬉しかったですね。

 

 

といった感じで今回の撮影はこれにて終了です。

とりあえず普通列車用の車両はだいたい撮影できたので、今度は特急列車も含めてロケーションのいい郊外で撮影したいですね。

 

富山駅まで徒歩で戻ってランチタイム。

前回に引き続き「8番らーめん」です。

 

メニューも野菜ラーメンですが、前回は味噌だったので今回は塩を発注。

安定の美味しさでした。

 

このあと所用をキッチリこなしまして、終わった頃にはすっかり夜に。

ここでも前回と同様に、レベルが高いという富山の回転寿司を堪能します。

 

てことでやってきたのは、駅前にある「とやま鮨」さんです。

 

実はこの「とやま鮨」さんは、氷見線城端線の観光列車「べるもんた」の車内食事サービスを手掛けているお店であります。

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私も2019年に「べるもんた」に乗車して食事サービスを受けましたが、このときは時間帯が微妙だったのでおつまみセットを発注しておりました。

ただ寿司も旨そうだなぁ~と思っていたので、今回はお寿司をいただくべく来訪したのであります。

 

てことで富山の地魚や地酒を中心に発注。

前回訪れた「すし玉」に比べてもちょっと高級路線な感じで、ネタはメニューも回転寿司というより和食料理屋に近いかもしれませんね。

お値段もそこそこ張りますが、値段相応のレベルで満足いたしました。

 

満腹になった後は、前回も食べた塩ソフトで甘味補給。

 

さらに前回と同じ「かがやき516号」で帰宅し、外出を終了しました。

 

てな感じで、5回に渡ってお届けした富山シリーズはこれにて終了です。

公私ともにこの先北陸へ出向く予定はしばらくなさそうですが、機会があればまた富山地鉄をどっぷり撮影したいと思います。