川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

勇払原野でヨンマルを撮る キハ183系ラストラン オホーツク遠征①

今回から新連載を開始いたします。

タイトルはキハ183系ラストラン オホーツク遠征」でございます。

 

実は昨年末まで似たようなタイトルの連載を行っておりました。

昨年引退したキハ183系は3月改正の定期運用離脱後、3回に分けてラストラン企画が実施され、その1回目として札幌~函館を往復した道南編に参戦したのが上の連載でございます。

その翌週に2回目として、札幌~稚内を往復する道北編が実施されましたが、そちらには不参戦でした。

 

そのまた翌週に3回目として、札幌~網走を往復する道東編が実施されたのですが、これがキハ183系一般車の本当のラストランとなりました。


JR北海道プレスリリースより

道産子のワタクシとしては、キハ183系のラストランにはどうしても立ち会いたかったので、プレスリリースされた翌日には有給休暇を申請し、飛行機とレンタカーも早々に手配し、前回からわずか2週間後に再び北海道へと遠征したのであります。

そんなキハ183系の現役最後の姿を見送る遠征の模様を、たっぷりと綴っていきたいと思います。

 


 

てことで北海道へ向かうため、まずは羽田空港へ。

時間を見れば分かりますが、今回は夕方の便で北海道へ向かいます。

 

この日は2023年4月7日の金曜日ですが、上のプレスにあるとおりキハ183系ラストラン列車は9日と10日の運転。

つまり2日前に前乗りする形なのですが、実はラストラン列車に先立って団臨が運転されたのです。


JR北海道プレスリリースより

第1弾で札幌⇒(海線経由・北斗)⇒函館⇒(山線経由・ニセコ)⇒札幌で特別列車が運転されましたが、その逆方向でクラブツーリズムによる貸切列車が設定されておりました。

そのうち復路に当たる函館⇒札幌が土曜日だったので、前哨戦としてそちらも撮影するかと思い、金曜日のうちに前乗りすることにいたしました。

 

定刻に搭乗案内があり飛行機に乗り込んだのですが・・・

どうやらこの便に乗り継ぎ予定の乗客を乗せた便の到着が遅れており、20分ほど機内で待機。

さらに遅延が遅延を呼び羽田空港の離発着が混雑したとかで時間調整が行われ、結局45分ほど遅れて羽田空港を離陸しました。

しょっぱじめから遅延とは、先が思いやられますね・・・。

 

遅れを取り戻すかのように、曇り空の上をぐんぐんと北上していきます。

西向きの窓側に座っていたおかげで、ちょうど雲海に沈む夕日を眺めることが出来ました。

定刻だと新千歳空港に到着寸前のため雲の下にいるので、遅れたおかげで見れた絶景でありました。

 

そんなこんなで新千歳空港に到着です。

4月時点で3回目の渡道だったので、感慨深さは無かったですね(笑)。

 

このあとレンタカーを調達して、本日の宿泊地である苫小牧市へ。

宿入りする前に北海道のローカル餃子チェーン店である「みよしの」で晩御飯です。

このお店には2週間前も来ました(笑)。

 

2週間前は期間限定の麻婆豆腐をセレクトしましたがイマイチだったので、今回は王道のみよしのセットを発注。

安定の美味しさでした。

 

食後は市内のビジホで一泊。

セコマの総菜を肴にクラシックを注入し、明日からの強行軍に備えます。

 

明けて実質初日は、苫小牧市からスタートです。

昨日の雨を引きずるように、北海道も曇天でございます。

 

団臨はお昼ごろの運転だったので、それまでの時間は前回同様に海線周辺で別の列車を撮影して暇つぶしをします。

前回は室蘭周辺でキハ143系を狙ったので、今回は日高本線でキハ40形を撮影することにしました。

日高本線は2021年秋の遠征時に訪れていましたが、メインはキハ283系やロイヤルエクスプレスだったこともあり、早朝にちょっと訪れたのみで物足りなさがありました。

今回は前回見送ったカットを回収すべく、またしても早朝にチョイ撮りすることにいたします。

 

まずは浜厚真駅横の定番カーブにてラッシュ輸送の列車を撮影。


2221D

未撮影だった「むかわ竜ラッピング」が施されたキハ40 1706の運用入りを期待したのですが、残念ながら標準色コンビでの運行でした。

ちなみにこの列車、平日は3両編成になることで有名ですが、土日および学校休校日(夏休み期間など)はご覧のように2両編成なるのでご注意を。

 

お目当ての「むかわ竜ラッピング」が撮れないことが分かったので、返しは勇払川橋梁で勇払原野らしい情景カットを狙うことに。


2220D

このあたりは、北海道最大の港湾である苫小牧港に隣接する重工業地帯なのと同時に、天然ガスや石油が埋蔵されている湿地帯が広がっています。

右奥に見えるのは北海道最大の火力発電所である苫東厚真発電所で、重工業プラントと手付かずの原野が共存する特異な風景は、ほかの地域ではなかなか見られないんじゃないでしょうかね。

そんな日高本線をヨンマルが走るのもそう長くないでしょうから、このカットも押さえておきたかったのであります。

 

ちょっと短いですが、日高本線の撮影はこれにて終了。

このあとは室蘭本線へと移動します。