2024年3月16日改正で最大のトピックスは、北陸新幹線 金沢~敦賀開業なのは間違いありませんが、新幹線がらみではもう一つ大きな変化があります。
それがこちらのポスター。
山形新幹線用の新型車両 E8系のデビューであります。
現在山形新幹線で使用されているE3系は、新庄延伸時の増備車である1000番台の登場からはや24年、400系の置き換え用である2000番台でも15年が経過し、新幹線用車両としては、すでに古参の部類へと突入したころ。
そんなE3系の後継車両として登場するのがE8系で、今後2年かけて15編成が新造され、2026年春をめどにE3系を置き換える計画だそうです。
個人的にE3系は新幹線の中で最も好みな車両でして、新幹線にほぼ興味のない私が唯一といっていいほど撮影したいと思う車両であります。
なので今年の年始記事でも、今年のやりたいこととして「E3系の撮り鉄遠征をしたい!!」と掲げておりました。
で、E3系の置き換えが現実味を帯びてきたこの頃、そろそろ撮影に繰り出そうかなと思っていた先日の3連休、お仲間さんから休日にE8系の試運転があるとの情報をいただきました。
そして3連休中なこともあって、普段は東北新幹線区間で「やまびこ」と併結する「つばさ」が、増発のためE3系単独で東京までやってくる運用が複数ある日と重なり、E3系狙いにも都合が良い日でもあるとのこと。
というわけで引退へのカウントダウンが始まったE3系と、新鋭のE8系試運転を撮影すべく、久々に新幹線撮影に挑んだ記録でございます。
撮影地へと向かうため、まずは東京駅へ。
「なすの」で北上いたします。
今回乗り込もうとした「なすの」の向かいのホームには、なんとこちらの車両が。
200系カラーに塗装されたE2系J66編成が停車していました!
今回の直接の狙いでは無かったものの、この先の運用を調べるとついでに撮影できそうなので、ラッキーでしたな。
200系カラーのE2系を見送ったあと「なすの」に乗ってやってきたのは、東北新幹線の撮影地としても有名な那須塩原駅です。
今回は那須塩原駅ホームでお手軽に撮影したいと思います。
ちなみに那須塩原駅へ撮り鉄目的でやってきたのは11年ぶりのこと。
11年前は何を撮りに来たかというと・・・
当時E6系への置き換えが始まった「こまち」用のE3系0番台撮影が目的で、今でこそ「銀つば」と有難がられるシルバー塗装はオマケ扱いだった時代のこと。
まあ要するに今回とほぼ同じ目的なんで、ワタクシの単純すぎる思考は11年経ってもほぼ変わってないわけですな (^_^;)
そんな11年ぶりの那須塩原駅でさっそく撮影開始。
まずは下り列車をパチリと。
「やまびこ59号」
定番の構図ですが、10両だとバランスがちょっと微妙です。
あと日中はモロ逆光となるので、なかなか難しい撮影となります。
続いては上り列車をパチリ。
「やまびこ・つばさ138号」
こちらは午後遅め順光で撮れますが、お昼過ぎではまだまだ面トップ気味です。
また停止限界目標がどうしても割り込んでくるのが少し残念ですね。
そんな感じで構図を探ってくると、お目当ての列車が登場。
東京駅からE8系G1編成を使用した試運転列車がやってきました。
この日は習熟運転のため東京~仙台間を数往復していたようで、後続の営業列車をやり過ごすため那須塩原駅に一旦停車するダイヤとなっていました。
私の本命はこの運転停車ではなく、このあと仙台駅から折り返してくるところなので、何カットか撮影したのち発車を見送りました。
そしてこの日は後続列車にこちらの車両が充当。
「つばさ・やまびこ137号」
「つばさ」にはシルバー塗装にリバイバルされたL65編成が充当されていました。
ただモロ逆光なので色がうまく出ないですね・・・。
続いて上りアングルに移動して、お目当てのE3系単独列車を撮影。
こちらは営業列車では無く「つばさ87号」の送り込み回送。
ただ時間帯がまだ早くて光線がイマイチだしなぁ・・・、というヤル気の無さが構図に現れていますね(笑)。
停止限界標識を交わすためサイド気味に撮影。
「はやぶさ・こまち20号」
停止限界標識は交わせますが、今度は入換灯?が車体にかかります。
なかなか難しい撮影地ですね・・・。
結局元に戻って、今度はこちらも処遇が気になるE2系を撮影。
「やまびこ・つばさ140号」
今回のE8系デビューに伴い「つばさ」と併結する「やまびこ」は全てE5系化されることが発表されており、1997年の秋田新幹線開業から27年間も実施されていたE3系との併結運転を終了することになります。
この光景も見納めになると、東北新幹線の世代交代を実感しますね。
続いて下りのアウトカーブアングルへ移動。
「つばさ・やまびこ139号」
14時を回って、少しずつ側面へ陽が回り始めてきました。
再び上りアングルへ移動。
「はやぶさ・こまち22号」
E3系単独運用2本目が登場。
「つばさ84号」
先ほどの回送に比べて、徐々に側面が明るくなってきました。
ただ鼻先にバードストライクしてるのが気になりますが・・・。
「はやぶさ・こまち54号」
そして東京駅で見送った車両が仙台から戻ってきました。
「やまびこ・つばさ142号」
200系カラーのE2系J66編成が仙台駅から戻ってきました。
ちょっと側面が薄いですが、撮れるとは思ってなかったのでラッキーでしたな。
感動もそこそこに上りアングルへ移動。
「つばさ・やまびこ143号」
現在3編成しか稼働していない1000番台のうちの1つ、L54編成が充当されていました。
ちなみにL54編成は、元「こまち」用の0番台R24、25編成から改造された編成。
そのうちR25編成は11年前に撮影していました。
E3系1000番台は、E8系投入で真っ先に置き換えが予想されているため押さえておきたかったので、撮れてラッキーでしたね。
続いて上り列車ですが、定番構図も飽きてきたのでお遊びカットを。
「はやぶさ・こまち24号」
新機材のEOSR6MarkⅡのウリ?である、秒間40コマの電子シャッター性能の試験も兼ねて広角構図で撮影。
300km/h近くで走る新幹線相手ですが、それでも2枚目と3枚目の間で3枚間引いているので、秒間40コマの威力たるやすさまじいこと。
鉄道写真で電子シャッターは使いどころが難しい代物なものの、使いこなせばメカシャッターのレフ機では実現不可能な世界を楽しめそうですね。
そんなお遊びを経たのち、今回の本命列車が登場。
仙台駅からE8系試運転列車が戻ってきました。
意外にもこの試運転目当てにお子様連れの一般客も多く見物に訪れており、やはり新幹線は人気なのだなと実感いたしました。
とりあえず今回のお目当ての1つであるE8系試運転列車の撮影は無事終了。
撮影はまだまだ続けますが、長くなったので次回へ続きます。