川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

宇部の黄色い国鉄型を追う その1 絶望の?山口遠征③

前の記事はこちら。

春の山口遠征、今回から2日目のお話に入ります。

 

もともとの2日目の行程は、朝は宿のある宇部市周辺にて普通電車を撮影したのち、山口線へと転戦する計画でした。

ですが既報の通り、本日は「やまぐち号」は運転されないので午後の予定はぽっかり空きましたが、朝は当初の予定通り宇部周辺に残る国鉄型を撮影することにします。

 

宿を出発し、まずは宇部新川駅西側のストレートでファーストショット。

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1826M

まずやってきたのは、宇部地区の主力である105系

105系は生粋の新製車と103系からの改造車が存在しますが、宇部地区で見られるのは前者で、3扉なのが特徴です。

改造組を含め105系はちょっと前までは和歌山地区や広島地区でも見られたものの、227系の投入でいずれも淘汰されてしまい、今ではここ宇部地区と福塩線でしか見られない希少種になってしまいました。

 

そんな105系よりもさらに希少種なのが、今回のメインであるこちら。

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1828M

今回のお目当ては、全国でもここ宇部地区でしか見られない123系です。

123系は荷物車であるクモニ143系を旅客用に改造した車両で、かつてはJR東日本JR東海にも在籍していましたが、現役なのはJR西日本下関総合車両所のクモハ123-2~6の5両のみとなっています。

 

123系種車の構造によりいくつか形態があり、今回撮影したクモハ123-5は阪和線羽衣支線向けに改造されたグループで、前面貫通扉上の方向幕を使用、扉は両開きで車体内側に埋め込まれ、窓は田の字型なのが特徴です。

この列車は設定数が少ない宇部岬止まりの列車だったので、前面幕を使用するクモハ123-5に当たったのは幸運でした。

 

1828M撮影後はもう一発123系を撮影するため、小野田線長門本山支線へ。

浜河内~長門本山のストレートにて、まずは長門本山行きをケツ打ちで。

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1225M

長門本山支線は1日3往復しか設定されておらず、乗り鉄撮り鉄ともなかなか難易度が高い路線です。

3往復しかうえ海が近いのもあってか、営業路線にもかかわらずレール表面は錆が浮いていたのに気付いたので、これも長門本山支線らしい要素かなと思いレールを強調した構図を組んでみました。

 

すぐに折り返してくるので、今度は普通の構図で撮影。

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1224M

この日の朝の支線運用は可部線向けに改造されたグループのクモハ123-2が担当しており、方向幕は前面貫通扉上ではなく側面に増設したものを使用、扉は片開きかつ車体側面とフラット、窓は上が狭い形態なのが特徴です。

 

1224Mのあとは、支線の列車は夜まで無いため再び宇部線へ。

お次は宇部~岩鼻にある際波信号場へ向かいます。

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左:1834M 右:1425M

まずは信号場らしく、列車交換する姿をパチリ。

この信号場は、かつて美祢線へ直通する貨物列車が行きかってたころ列車密度を上げるため設けられたものですが、貨物列車が全廃されてからは持て余し気味のようで、現在列車交換を行うのは朝ラッシュ時間帯に数えるほどのようです。

 

信号場を通過した宇部行きを引き付けて、編成写真もいただきます。

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宇部地区の105系には、生え抜きのU編成と広島から転属してきたK編成が存在します。

今回は運よく?K編成同士の交換シーンをおさめることが出来ました。

 

そして今回のお目当ては、続行でやってきたこちらの列車。

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1833M

宇部地区の105系および123系の所属基地は下関なので、入出庫のため1日何本か山陽本線へ直通する列車が設定されていますが、そのうちの何本かは105系123系の異種併結スタイルとなっており、宇部地区の名物列車として知られています。

本当はこの列車の前運用である、朝の新山口行きも撮ろうとしたのですが、昨日の長距離ドライブがたたってか寝坊してしまい、123系がケツに付くこの列車で妥協した次第です (^_^;)

 

これにて一旦撮り鉄は終了。

このあとは少し鉄道を離れて、前々から気になっていた宇部名物なスポットへと足を運びます。