川崎鶴見鉄道録

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「日本製紙 岩沼工場専用線」を初訪問する その1 2021夏の東北遠征⑨

前の記事はこちら。

2021夏の東北遠征、今回から3日目のお話に入ります。

 

3日目はレンタカーを使い、仙台近郊で貨物列車の撮影に勤しみます。

まず最初に訪れたのは、岩沼市にある日本製紙 岩沼工場専用線です。


googleマップより

日本製紙 岩沼工場専用線は、阿武隈川沿いにある日本製紙の岩沼工場と、東北本線常磐線の接続駅である岩沼駅を繋ぐ専用線であります。

その名前から想像が付くように、この専用線は工場で生産された紙製品を出荷するためのもので、岩沼駅JR貨物の列車に継走されます。

 

この専用線、実は前々から気になっていた存在でしたが、仙台地区には石巻貨物や仙台臨海鉄道など特徴的な貨物列車が多いのと、1日2往復しか運転されないため時間が合わず、仙台に来るたび先延ばしにしていた場所でした。

ただ本遠征は比較的余裕のある行程だったので、ならばと今回はここを仙台地区のメインに据えて、朝からじっくりと撮影することにします。

 

というわけで、まずは工場を望むことが出来る国道4号線跨線橋へ。

専用線らしい、ちょっとヘロヘロ気味の路盤が良いですねぇ~。

ちなみにすぐ横を常磐線が通っており、暇つぶし程度に掛け持ちも可能です。

 

8時を過ぎたころ、工場から出荷列車が姿を現しました。

前日の東邦亜鉛と同様、回転灯を点灯させながら走るのも専用線らしいですね。

すばやくレンズを付け替えて、ググっと引いても一丁!

ドン曇りですが、朝便の場合は晴れても逆光になるので難しいところ。

光線重視なら午後便のほうが狙い目だと思います。

 

荷のほうも撮影。

大型連休中とあってか、後方は空コキでした。

ちなみに岩沼工場では、主に新聞紙などを生産しているそうです。

 

このあと急いで撤収し、岩沼駅南側にあるJRとの授受線へと追いかけます。

車をちょっと離れた場所に止めていたので、機回しが始まっているかなと思っていたら、専用線内はかなり低速で走るようで追い越しに成功。

カメラを構えると、ちょうど列車が授受線に進入してくるところでした。

授受線に入ったころには回転灯を消灯したので、本当に専用線内でしか使わないようですね。

 

そのまま中線で停車。

さらに右奥には、JR区間を担当するEH500が小さく見えますね。

 

貨車を留め置いたあと、スイッチャーを切り離して機回しを始めたので、そのついでにスイッチャーを細部まで撮影しておきます。

専用線には複数のスイッチャーがおり、この日はDD401が担当でした。

DD401のほうがレアらしく、運が良かったみたいです。

 

機回しを終えると、工場方で待機状態になりました。

 

そして間髪置かずに、今度は岩沼駅からEH500が単機でやってきました。

この日は33号機が充当されていました。

 

まずは機回しのため工場方まで移動。

 

そして先ほど工場から出荷した貨車が置いてある中線へ転線。

 

そしてそのまま連結し、貨車を岩沼駅のほうへ押し込んでいきました。

これでJRへの継走が完了です。

 

といった感じで、工場からの出荷列車の作業はこれにて終了。

続いて到着列車の撮影に移りますが、長くなったので次回に続きます。