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前編から数えて延べ9日間に渡った遠征も、いよいよ最終章へ。
最後を飾るのはこちらの列車です。
61本目 長崎本線 2025M「かもめ25号」 長崎行き 博多(14:55)⇒長崎(16:55)
最後に乗る列車はもちろん、1か月後に開業する西九州新幹線と引き換えに運行を終了する在来線特急「かもめ」です。
「かもめ」自体は全区間乗車済みなのですが、今回は乗り納めということで終点の長崎駅まで乗り通すことにします。
乗車前にまずは方向幕をサクッと記録。
787系の方向幕はもともと幕式だったのがフルカラーLEDへ更新されたのですが、大きさが微妙に合っておらず、車両によっては文字が切れちゃってます。
悪い意味でのJR九州らしさを感じますね (^_^;)
そして今回乗車するのは・・・
クソ安月給な貧乏サラリーマンなワタクシとしては大奮発となるグリーン車に乗ることにしました!!
今回は乗り納めですので、ゆったりと乗り鉄を満喫したいと思います。
そんな私を出迎えてくれたのは・・・
なんと787系トップナンバーに当たりました!
これは良い旅になりそうです。
そんなわけで、個人的に最後となる「かもめ」は定刻に博多駅を発車。
乗車率はというと、平日の15時という微妙な時間帯にもかかわらず窓側はすべて埋まるほどの混雑でした。
最後の乗り鉄と言いつつ、実際は肥前山口駅以遠が本番みたいなものなので、まずは初乗車となる787系グリーン車を観察することに。
787系のグリーン車は、JR九州の特急車の中でもなかなか評判が良いことで知られています。
モケットは「リレーつばめ」改造時に張り替えられたものの、座席自体はデビュー時から変わっておらず少々レトロさも感じますが、掛け心地はなかなかでした。
モケットには「つばめ」がビッシリと。
つばめマークはもともとは特急「つばめ」のロゴとして使われていましたが、その後「AROUND THE KYUSHU」のロゴにも転用され、現在はJR九州のコーポレートマークという感じになっていますね。
テーブルは肘掛内蔵の折り畳み式と、窓側に小型のものが装着。
787系グリーン車は窓枠に置くスペースが無いので、小型テーブルがあるのはありがたいですね。
荷物棚はフタ付きと、その上部に間接照明が内蔵されています。
このあたりの空間の見せ方は、さすが水戸岡デザインというこだわりを感じます。
とまあペタペタしていると、列車は長崎本線との分岐駅である鳥栖駅に到着。
駅の手前には鳥栖貨物ターミナル駅が見えました。
そしてホームに進入すると、意外な列車がお出迎え。
なんと「SL人吉」が折り返し準備のため停車していました。
人吉という名が付きつつ、現在は肥薩線が運転を見合わせている関係で熊本駅~鳥栖駅間の運転となっていますが、車両が老朽化していることもあり2024年3月での運転終了が発表されています。
いまのところ撮り鉄遠征をする気も無いので、車内からとはいえ見れて良かったですな。
意外とここでも多くの乗客が乗り込んできました。
熊本・鹿児島~佐賀・長崎方面の需要も結構大きいのですね。
ほどなくして、今度は佐賀駅に到着。
ここでは逆にかなりの降車があり、グリーン車も半分くらいになりました。
JR九州は割引きっぷが充実していることもあり、グリーン車でも短距離需要が結構あるようですね。
佐賀駅を過ぎると、車窓は一気に長閑な風景が広がります。
肥前山口駅は西九州新幹線開業と同時に「江北駅」へ改称されたので、この駅名標も過去帳入りしています。
そしてここでも意外な車両がお出迎え。
なんと白電が「肥前山口」の方向幕を掲げて停車していました!
車両も駅名も、両方とも西九州新幹線開業とともに過去帳入りしたので、まさかこの組み合わせが見られるとは・・・。
といった感じで列車は肥前山口駅まで到着。
ここまでは西九州新幹線開業後も走りますが、この先が新幹線開業とともにルート変更となる区間なので、いわばここからが乗り納め本番となります。
長くなったので、続きは次回の記事にて。