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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 2日目番外編 札幌の夜景
シリーズでお届けしている「変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅」。
3日目(2017年12月30日)はJR北海道の撮り鉄からスタートです。
本日最初の被写体は、本シリーズ最大の目的でもあるスラントノーズのキハ183系充当の特急「北斗」です。
「スラントノーズ」って何?という方のために説明すると、こんな顔のやつです。
「ああ、あのボロいやつね」
・・・まあ、そのとおりです。
この特急「ボローツク」・・・改め特急「オホーツク」の先頭車でおなじみのスラントノーズ車ですが、2017年度いっぱいでの引退が決定済みとなっています。
そんなスラントノーズの最後の花道を飾るかのように、2017年度年末年始にスラントノーズ車が充当される臨時特急「北斗」が多数設定されました。
これを逃すわけにはいかんということで、自分も撮影に出かけることにしました。
そんなわけで、やってきたのがこちら。
この駅の近くに通称苗穂ストレートと呼ばれている、札幌市内随一の有名撮影地があるので、今回はそこで撮影を行います。
到着早々、悲しい光景が目に入りました。
一足先に、2017年11月4日に引退したニセコエクスプレスが苗穂工場の片隅に留置されていました。
ラストランには立ち会えませんでしたが、解体前に見ることができてよかったです。
カメラをセットし、撮影開始。
最初にやってきたのは733系3000番台の「快速エアポート」。
先日購入した下のやつの実物です。
4003D スーパーおおぞら3号
石勝線での炎上事故以来「JR北海道の負の象徴」のような扱いを受けているキハ283系ですが、アラサーの私にとっては「JR北海道のエース」といえばこのキハ283系です。
私が上京したのは炎上事故の前なので、良くも悪くも「いい時代のまま時間が止まっているだけ」かもしれません。
だらけ猫青年が心躍らせた2000年代前半の姿は見る影もありませんが、それでもこのキハ283系を見るたびに、いつか復活してくれることを願ってやみません。
続いて2連続で721系「快速エアポート」。
733系3000番台の登場で出番が減ったと思いきや、バンバン走ってきます。
ここで苗穂運転所で動きが。
ブゥオオオオーーーー!!!
という「あのエンジン音」が聞こえきました。
本日の主役である臨時「北斗」用編成が、札幌駅に向けて出区していきました。
発進時のエンジン音と排煙は、C11など小型SLにも劣らぬ迫力でした。
本線にはもう一つの去りゆく車両が登場。
8D 北斗8号
こちらキハ183系充当の「北斗」も2018年3月改正で撤退となります。
車両自体は「オホーツク」に回されるのでしょうが、9連の「オホーツク」など近年はまず見られないので、これだけ長編成のキハ183系も見納めかもしれませんね。
露払いは721系5000番台の「快速エアポート」。
この辺りで薄日が差して来ました。
そして本番。
8024D 北斗88号
両端がスラントノーズかつ6両全部がとかち色という、これ以上ない編成美で登場。
いやはや、寒い中待った甲斐があったというものです。
オマケのケツ打ち。
ものすごい雪煙で何も見えませんでした(笑)。
というわけで、苗穂ストレートでの撮影はこれにて終了。
本シリーズのメイン列車を無事撮影でき、ホッとしました。