川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

先進技術いっぱいの「うめきた新駅」探訪

前の記事はこちら。

 

おおさか東線乗り鉄して、終点の大阪駅へと到着しました。

ですが大阪駅といっても、おおさか東線は従来の大阪駅の北側にある地下ホームに発着します。

 

この地下ホームは2023年3月に開業し、通称「うめきた」と呼ばれています。

ここは大阪駅の北西に位置する場所にあり、元々は「梅田貨物駅」という貨物駅が設置されていましたが、2013年に貨物駅を廃止して再開発されることに。

あわせて地上を走り梅田エリアを通り抜けていた梅田貨物線は、地下化と同時にホームが設置されて大阪駅の一部として機能を持つようになり、貨物線経由で運転されていた「はるか」「くろしお」が大阪駅に停車可能となって利便性が向上しました。

 

この「うめきた新駅」も開業から間もなく2年となりますが、個人的に大阪駅へ来る用事ってほとんど無いので、訪問する機会がありませんでした。

てことで今回はちょっとだけ新駅を見物することにしました。

 

個人的にこの駅で一番見たかったのがこちら。

一見すると、どこにでもありそうなフルスクリーン式のホームドアですが、実はこのホームドアはちょっと変わっておりまして世界初の戸袋も稼働する新型のホームドアなのです。

 

ホームドアに限らず扉が横方向に開閉する「引き戸式自動ドア」は、一般的に可動扉と戸袋に分かれており、通り抜けられる場所は固定されています。

しかし鉄道用ホームドアの場合はこの構造がネックとなり、複数形式の車両が乗り入れる路線でドア数や位置がバラバラだと、車両側とホームドア側で位置が合わずホームドアを付けられない・・・というのが課題になっています。

なので各事業者は、扉を2重にして開口幅を広げてみたり、ロープ式を導入したりと色々試行錯誤をしているわけです。

 

ところが、うめきた新駅に設置されているホームドアは、固定式の戸袋というものがなく全部のドアがスライド可能なのです。

通常は線路側扉1枚分のドアしかスライドしませんが、このホームドアはホーム側のドアもスライドできる構造になっています。

 

ちょうど「くろしお」が到着したので動画を撮影。

普通のホームドアだと液晶が埋め込まれている戸袋部分は動かせませんが、このホームドアは全てのドアを動かせるため、障子のように開く場所を自在に変えて、あらゆる車両に対応できるのです。

ただしこれはこのホームが新規建設され、設計段階でドアを動かすための機構を天井に仕込めたからこそ実現できたものであって、同じ大阪駅でも地上ホームのように後付けしなければならない場合では設置できません。

普及には課題も多いと思いますが、技術革新によってさまざまな場所で見られるようになると良いですね。

 

そのほかも色々と見物。

まず目についたのはホームの発車標。

JR西日本の発車標は、島式ホームでも両側番線を1台で兼用する方式が多いですが、ここは番線ごとに表示器があるんですね。

形状もほかの事業者ではあまり見ない、独特なデザインだと思います。

 

改札階に上がると、こちらも凝ったデザインをしています。

丸っこい皿みたいなのは、何をイメージしているのでしょうか?

 

その奥にはやたらとデカいデジタルサイネージが。

デカい割にはみんな素通りして、誰も見てなかったのが物悲しいですね (^_^;)

 

ホームへ降りるサイン看板には液晶ディスプレイが使われており、表示内容を色々と代えることができます。

羽田空港国際線ターミナルも同じようにサイン看板に液晶を使ってますが、この程度の内容なら看板で良くね?と思うのはヤボでしょうか(笑)。

せっかく液晶を使うなら、先発列車の時刻も出してほしいのですが。

 

そしてうめきた改札名物?なのが、この自動改札機。

パッと見ゲーセンっぽいこれは顔パスで通過できる自動改札機です。

大阪駅発着のICOCA定期券所持者で、かつ事前に顔写真を登録することで、カードをタッチしなくても顔認証で通過できるそうな。

ちなみに定期券を持ってなくても、脇にあるカードリーダーにICカードをタッチすることで、通常の自動改札機としても利用できますが、すでに皆飽きたのか通行したのは自分だけでした(笑)。

 

といった感じでうめきた新駅探訪はこれにて終了。

単に梅田貨物線経由のアクセスが向上しただけでなく、先進技術のフィールド試験場としても活用されており、なかなか面白かったです。

私の行動パターン的に、うめきた新駅自体の利用機会はあまり多くなさそうですが、新しい取り組みが始まったらまた見物に来たいですね。

 

大阪駅を後にして今宵の宿へ。

旅費の節約も兼ねて、大阪駅近くのサウナで一泊することにしました。

旅費の節約もあったのですが、この「大東洋」は一度来てみたかったので、純粋にサウナ目当てでもありました。

 

たまたまこの日は従業員兼熱波師の方が退職するとのことで、サウナで引退イベントが行われていました。

そんなわけでふやけるほど湯に浸かり、いつも以上に干からびるほどにサウナに入り、バキバキにととのってしまったので、風呂上りにビールとカツオのたたきを注入。

なかなか好い一夜となりました (^o^)

明けて2日目も早朝から活動開始。

昨日に引き続き、本日の万博記念公園で行われた「万博鉄道まつり」に参戦です。

 

2日目もまたJR貨物ブースで散財。

本日はEF66 102号機で使用されていたライトケースなどを購入しました。

このまん丸なライトケースは、EF66 100番台初期車の愛称である「丸鮫」たる由縁の部品だったので、ナンバープレート以上に欲しかった部品だったので、無事に買えてうれしかったです。

 

翌日は5時起きの早朝からの出張が入っており、疲れを残したくなかったのでお昼前には会場を後にして、新幹線で早々に帰路へ着くことに。


シンカンセンスゴイカタイアイスの気分ではなかったので、今回は赤福で甘味補給。

こちらは白あんと黒糖あんの赤福がセットになった代物で、今回初めて購入したのですが、個人的にはノーマル赤福のほうが好みでしたね。

 

車内では適当にダラダラ過ごして、新横浜に到着。

15時台に帰ってくるなんて違和感しかありませんでしたが・・・、おかげで翌日の仕事に疲れを残すことは無かったので、たまには早帰りもいいもんですね。

 

といった感じで、正味1日半の大阪遠征はこれにて終了。

主目的の部品も、ついでの活動も充実した遠征でありました。