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なんだかんだで13回も連載した札幌遠征も今回が最終回です。
本当はM101号の現役最後の姿である入庫シーンまで見届けたいところでしたが、翌日は朝一から外せない仕事が入っていたため、新千歳空港20時発のフライトで帰らねばなりませんでした。
新千歳空港までの移動時間を考慮すると、次の周回が最後の撮影チャンスとなるため、昨日撮れなかった札幌駅前通での夜景カットを狙うべく、幌南小学校前電停から内回り電車に乗って西4丁目電停へと向かいます。
まずは4丁目交差点のアウトカーブポイントで、ライトアップされた4プラの看板とともに一枚。
ここでは多くの同業さんとご一緒いたしました。
このあとM101号は狸小路電停で小停車するので、その隙に札幌駅前通りを猛ダッシュして約400m先のすすきの交差点へ先回り。
前日のお昼にも同じ構図で撮影したものの、昼間ではちょっとピークが過ぎてた感があったので、白熱電灯の効果で夜景カットのほうが綺麗だろうと踏んで再訪したのですが、読み通りいい感じの赤色に染まってくれました。
スローシャッターかつ望遠構図というただでさえ手持ちでは厳しい条件うえ、400m走直後の息が上がり切っていた状態だったので玉砕覚悟でしたが、なんとか見られるレベルに気合でブレを抑えこめて一安心です。
さらにもう1発撮れそうだったので、すすきの電停の先の中央分離帯から、すすきの交差点のシンボルであるすすきのビルをバックに、本遠征のシメとしました。
これが私にとってM101号の現役最後のカットとなりました。
これにて本遠征の撮影はすべて終了です。
が、フライト時刻も迫っているため余韻に浸るヒマも無く、急ぎすすきの駅から地下鉄南北線で札幌駅へ移動し、快速エアポートで新千歳空港へと向かいます。
今回の遠征はずっと歩き回っておりヘトヘトだったので、uシート課金してゆったり移動でございます。
新千歳空港に到着後、フードコートで打ち上げを敢行。
さらにお土産コーナーで色々買い込んだあと、雪印パーラーでスノーロイヤルを堪能。
1か月前のロイヤルエクスプレス遠征では、空港着が遅すぎてロクなものにありつけなかったので、その分も取り返すという意味でたっぷり北海道の味を堪能させていただきました。
3日目の遠征を無事に終えて、北海道を離れます。
行きは成田発のピーチでしたが、さすがに帰りに成田を使う気にはならなかったので、いつもどおりエアドゥで羽田へと向かいます。
羽田空港からは、これまたいつも通り京急に乗って川崎に向かい自宅へと戻りました。
これにて札幌市電M101号のラストランを3日間に渡って追いかけた、秋の札幌遠征も完結でございます。
まさかの引退前日に接触事故に巻き込まれるという大波乱となりましたが、関係各位の尽力のおかげで見事復帰し、多くのファンに見守られて約60年に渡る現役生活を終えることが出来ました。
このあとM101号は、地下鉄南北線の自衛隊前駅の近くにある「札幌交通資料館」に移送して静態保存され、2022年より公開予定となっています。
ここにはM101号が「親子電車」と呼ばれる由縁となった付属車であるTc1が先立って1975年より保存されており、ここにM101号が加わることで実に47年ぶりとなる「親子の再会」が実現するそうな。
ただし交通資料館は原則夏期のみ営業で冬期は閉鎖されるため、基本的に正月休みしか帰省しない私にはなかなか訪問機会が無いのですが、機を見てM101号にはまた会いに行きたいと思います。
おしまい