川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

KATO N2000系「うずしお4号」5両セットを買ってみた

待ちに待ったゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は10連休を確保していたのですが、昨日一昨日と所用があり身動きが取れなかったので、実質本日より8連休が始まりました。

昨年は山口・岡山へ5日間に渡る撮り鉄遠征を敢行しましたが、今年は例年通り近場でのんびり過ごそうかと思っております。

 

そんな本日はお天気がよろしくなかったので、溜まっていた鉄道模型を弄って過ごすことに。

というわけで今回取り上げるのはこちらです。

10-1628 JR四国N2000系 特急「うずしお4号」5両セット

KATOから発売されたJR四国N2000系でございます。

 

実車の写真がこちら。

N2000系JR四国が1989年に開発した2000系気動車の改良型で、2000系をベースに開発された智頭急行HOT7000系の改良点がフィードバックされ、エンジン出力向上やブレーキ改良などにより最高速度が2000系の120km/hから130km/hへ向上しています。

登場当初は高松運転所に配属され高徳線うずしお」に集中投入されていましたが、後継の2600系・2700系が登場してからは松山運転所に転属し、現在は予讃線宇和海」を中心に活躍しています。

 

そんなN2000系がKATOより製品化されたのですが、実はこの製品は2020年11月発売の製品なので、もはや新製品とは言えないモノ。

といっても中古で買ったのではなく、私は予約購入するほどこの製品が欲しかったのですが、購入してから初期不良を確認しただけで1年半もの間塩漬けにしていたのであります (^_^;)

まあ2021年はアホみたいに撮り鉄遠征しまくっており、趣味の時間を模型に割くことが出来ずここまで放置していたのです・・・。

 

そんな不遇な?N2000系セットをようやく開封いたします。

製品名称の通りN2000系が5両入っていますが、なぜか「うずしお4号」と号数が決め打ちされているのに気付いた方もいるかと思います。

なんで数ある「うずしお」のなかで4号なのかというと、「うずしお」の運行形態が関係しています。


JR四国ホームページより

うずしお」の運転本数は「14.5往復」という中途半端な本数になっており、徳島行き下りに対し高松行き上りが1本少ないのが特徴で、下り2本分の車両を1本にまとめて高松へ戻す運用を取っています。

その該当列車が4号で、かつ2両編成と中間車入り3両編成を併結するため、この列車に限り所定編成が5両となるのです。

ちなみにこの伝統は、2700系化した現在も続いています。

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2700系の「うずしお4号」(2020年11月撮影)

 

ちょっと脱線しましたが話を戻し、車両を取り出してみます。

N2000系は基本的に左の顔が標準ですが、先行量産車の2両(2424・2458)のみは2000系と同じ顔をしているのが特筆すべき点です。

今回のN2000系製品化に当たり、発売形態は標準品扱いの3両セットと、特別企画品扱いの5両セットの2本立てのラインアップとなっていますが、先行量産車は5両セットにしか含まれていません。

しかも特別企画品はAssyパーツの設定が無いため、先行量産車を単品で手に入れるには割高&プレ値のセット品バラシを買うことになるので、であれば最初から5両セットを素直に買うべきでしょうね。

 

顔面をアップで。

写真だと色が薄く感じますが、実物ではもっと実車に近い濃い色をしております。

個人的には量産車のエラ?がちょっと浅い印象がありますが、スケール的にみればこれが適正なんでしょうかね。

 

ちなみに量産先頭車のほうは、連結場所により取り付けカプラーが異なります。

左はデフォルトの編成端にあたる2425、右は中間に組み込まれる2452で、2425には電連が付いているのが分かります。

これは見栄え向上のため2458と2425には連結機能のないダミーカプラーが最初からついているためで、必要に応じて交換できる構造になっています。

 

ライトを点灯させてみます。

ヘッドライトは電球色LEDが取り付けられており、ヘッド・テール共に光量も十分だと思います。

 

続いてサイドビュー。


2458

 


2522

 


2428(M車)

 


2462

 


2425

N2000系はオールステンレス鋼ですが、先頭部やプラグドアの質感の違いも再現しており、なかなかの完成度だと思います。

 

続いて細かいところをググっとチェック。

まずは台車から。


T台車

 


M台車

実車とはヨーダンパの取り付け位置が違うみたいですが、まあ模型では再現が厳しい方法のようなので仕方ないですかね。

雰囲気は振り子式台車っぽさは出ていると思います。

 

細かいロゴや、側面帯の塗分けなど。

ここはさすがKATOという安定さで問題ないでしょう。

 

続いては屋根上。

電車では無いのですっきりしています。

ただクーラーも屋根と同じグレー塗のためのっぺりした印象があるので、墨入れしたいですね。

 

N2000系には標準でボディマウント式カプラーがついているので、連結間隔もチェックします。

まずは中間面同士から。

TNカプラーほどでは無いですが、まあまあ実感的ではないでしょうか。

 

続いて先頭車同士。

ちょっと広い印象ですかねぇ。

 

最後は先頭車と中間車。

先頭車同士ほどでは無いですが、まだ広い印象ですかねぇ。

まあ走られせれば気にならない範囲だとは思いますが。

 

最後は付属品。

付属品としては

・行先シール
ヘッドマーク(あしずり・南風・宇和島しまんと
・先頭車用交換カプラー(ダミー2つ、連結用1つ)
・先頭車用幌

が付いてきます。

特筆すべきなのは、多度津工場入出場時に見られる単車回送時に掲出する反射板がシールがあることですが、これを直接貼り付けても全然実感的じゃないので、コキ107の反射板を付けたほうが良いと思います。

 

 

これにてレビューは終了ですが、今回はサクッと加工も実施します。

ただ個人的にデフォルト状態でも完成度が高く思ったので、前述したグレー一辺倒でのっぺりした印象を改善するため、今回は墨入れだけ施行することに。

 

まずは車体をボディと床下に分解します。

 

最初は屋根上クーラーに墨入れ。

上がデフォルトで下が墨入れ後ですが、クーラーが際立ったのが分かると思います。

本当は気動車らしく排気汚れのウェザリングも施したいのですが、ウェザリング用塗料を持ってないのでそこは後日手を入れたいと思います。

 

車体側はドア部とルーバー部分、床下は全面的に墨入れを施しました。

やはりグレー床下は墨入れの効果はバッチリで印象がグッと上がりますね。

 

といった感じでKATO N2000系のレビュー&工作記録をお届けしました。

2000系が製品化発表されたとき、本命はN2000系なので無印はいいやと買わずにいたのですが、N2000を弄っているうちに欲しくなってきちゃいました(笑)

しまんと・南風」あたりを再現するには2000系が必須となってくるので、お手頃な中古品があればそっちも揃えたいと思います。