前の記事はこちら。
前回まで東邦亜鉛の専用列車「安中貨物」を追いかけていましたが、福島臨海鉄道では通常のコンテナ混載列車も運転されています。
そちらも撮影したかったので、常磐線から再び福島臨海鉄道沿線へと戻ることに。
まずは小名浜駅へとやってきました。
JR線内も含めいわき地区の貨物駅は小名浜駅しかないため、そこそこの規模を有する物流拠点となっています。
駅構内の様子をちょっと拝見。
一般用の12ftコンテナのほか、工業地帯も近いことから化成品用タンクコンテナも目立ちますね。
線路を挟んで反対側には、福島臨海鉄道の本社や車庫も置かれており、運行上の拠点も兼ねています。
車庫の中には、すでに運用を離脱したと言われるDD552が寝ていました。
そして小名浜駅の西側にはこんなものもあります。
現在の福島臨海鉄道は泉~小名浜しか路線がありませんが、かつて小名浜港の埠頭方面に支線が伸びており、本線と支線の接続点として「宮下駅」が設けられ、「安中貨物」も宮下駅を発着点としていました。
しかし、東日本大震災の復興事業に関連して小名浜駅が現在の位置に移設されるとともに宮下駅も統合されることになり、現在は使用停止となった駅舎だけがポツンと残されています。
てな感じで時間を潰した後は、本命のコンテナ列車撮影へ。
まずは前回記事でも訪れた、東邦亜鉛専用線への分岐点付近のポイントにて、泉駅行きの列車を撮影します。
54レ DD5531
ここは「安中貨物」の時間帯ではちょっと逆光気味ですが、54レの時間になるとバリ順になります。
積載率は夏休み明け直後にしてはそれなりに高く、編成長も十分でS字になってくれたのも良かったですな。
ついでにケツ打ちも。
後部標識は相変わらず右側1枚しか付いてないですね。
このあとは54レを追いかけて泉駅へと向かいます。
今回は「青春18きっぷ」を持っているので、気兼ねなく改札内へ入場。
ホームに入ると、泉駅でJRに継走したあとの牽引機であるEH500-15が待機していました。
ほどなくして、先ほどの54レの入換作業が始まりました。
福島臨海鉄道から来た列車は貨物側線に進入したあと、上野方の引き上げ線に移動したのち3番線へと入れ換えるようです。
貨車を3番線へ据え置いたあと、カマを切り離して引き上げ線へ移動。
据え置いた貨車は、泉駅から2094レとなって越谷貨物ターミナルへと向かいます。
カマのほうは引き上げたあと側線を通って、今度は仙台方へと機回し。
そして貨物側線に留め置かれていたもう一本の貨車へ連結。
こちらの貨車は東京貨物ターミナルからやってきた2095レで、別の線路で待機していたEH500-15がここまで牽引してきたもので、福島臨海鉄道線内では55レとして小名浜駅へと向かいます。
これでお分かりと思いますが、54レ~2094レと2095レ~55レは泉駅ですれ違うダイヤとなっており、福島臨海鉄道・JR貨物の双方が効率的に機関車を運用できるようになっているわけですな。
組成を完了した55レは、20分ほどで小名浜駅へと発車します。
なので私も駅を出て国道6号線の跨線橋へと移動し、福島臨海鉄道の〆カットを撮影します。
55レ DD5531
ここはケツが切れてしまうのですが、S字カーブを捻りながら行く走行シーンを撮影することが出来ます。
編成中間は空コキだったのですが、カーブ中間に被せることでいい具合にごまかせたのでラッキーでした(笑)。
といった感じで、福島臨海鉄道を含むいわき地区での撮り鉄活動はすべて終了。
メインの「安中貨物」はもちろんのこと、コンテナ貨物もいい積載で撮れて充実した活動になったかと思います。
またいつか、福島臨海鉄道を訪問出来ればいいですね。
55レを撮影したあとは泉駅前でレンタカーを返却し、乗り鉄を再開します。
まずは泉駅からいわき行きの普通列車に乗り込みます。
昨日磯原駅で撮影したE501系トップナンバーのK701編成が充当されていました。
車内は相変わらずのガラガラっぷりです。
このあたりだと、10両編成は明らかに持て余していますね。
E501系の引退後は、おそらくE531系5両編成のワンマン運転に置き換えられるでしょうから、近い将来水戸以北では10両編成は見られなくなるんじゃないでしょうか。
わずか3駅の旅ですが、終点のいわき駅に到着。
乗り継ぎ列車まで時間があったので、駅の外に出てみました。
現在いわき駅南口では再開発事業が行われており、駅ビルも2022年秋開業を目指して増築工事の真っ最中でした。
いわき駅からは、本日の宿泊地である仙台市へ向けて常磐線を北上。
次回からは乗り鉄にシフトして旅を続けます。