川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

凸重連のロンチキ米子工臨を撮る その1 2021真夏の山陰遠征①

今回から新たな新連載シリーズを開始いたします。

 

時は2021年7月、日本中が東京オリンピック開幕に沸いた4連休のこと

ですがご存じの通り、東京オリンピックは原則無観客開催となったため、連休を利用してどこか撮り鉄遠征にでも繰り出すことにいたしました。

 

てなわけでどこに行こうか計画を検討しはじめたころ、JR西日本よりとある列車に関するプレスリリースが出されました。

木次線の観光列車「奥出雲おろち号」が2023年度で運行を終了するという発表が行われたのです。

 

この列車はDE10またはDE15と12系客車からなるトロッコ列車なのですが、道中でスイッチバックを行う関係で客車側にも運転台が設置され、推進運転を行うというちょっと変わった列車であります。

そんな特異な形態もあり前々から気になっていた存在で、山陰地方に遠征するたびに撮りに行きたいなと意識しておりました。

しかし、当ブログを始めてから山陰地方には2回赴いているものの木次線まで足を延ばす時間が無く、撮れず仕舞いだったところに上記のプレス発表が。

終了直前になればなるほど混むのは明確なのと、山陰地方では他にも撮りたい列車があったので、今回のお休みは山陰地方へと遠征することにしたのです。

 

そんな感じで計画を練り込んでいたところ、いつもお世話になっている関西のブログ友さんから耳寄り情報をいただきました。

なんとその4連休に、DD51重連牽引のロンチキ工臨が向日町~米子を往復運転するという激アツ情報を提供いただけたのです!!

この工臨だけ撮りに遠征してもいいレベルの特上ネタなわけですが、それがまさに私が遠征しようと考えていた米子まで運転されるとあれば、そりゃ参戦しないという選択肢はあるわけがないですね。

 

というわけで今回は、山陰地方の遠征を主軸に据えつつ、その行き帰りにDD51重連工臨を撮影するという贅沢な?遠征計画を実行することにいたしました。

そんな色々な意味でアツかった真夏の4日間の記録を「2021真夏の山陰遠征」と題しまして綴ってまいります。

 


 

まずは新横浜駅から東海道新幹線で西へと向かいます。

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このとき非常事態宣言やまん防が出ていたかは忘れましたが、4連休初日の下りにしてはかなり空いておりました。

 

車内では毎度のルーチンであるシウマイ弁当で腹ごしらえ。

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ごみを捨てにデッキに出ると当時話題になった「あるもの」が設置されていました。

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乗車したのは4号車だったのですが、4号車のデッキには列車公衆電話が設置されていたのです。

東海道を含む国内の全新幹線の公衆電話サービスは2021年6月30日をもって終了したのですが、今回の遠征はサービス終了から3週間ほどたった時期で、電話自体は撤去されずにまだ残されておりました。

 

各座席のテーブル背面の車内マップにも公衆電話ピクトが残っていたのでパチリ。

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数十年後には「昔の新幹線には公衆電話があったんだよなぁ~」なんて懐かしむ日が来るだろうなと思い、一応記録しておきました。

 

そんなことをしているうちに、決戦の地である新大阪駅に到着。

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ここからは最初のターゲットである凸重連のロンチキを撮影しに行くわけですが、ここで今回のゲストと合流いたします。

当ブログの読者の皆様ではご存知のかたも多いと思いますが、関西を根城に活動しているブログ友「なんばポヤシさん」です。

ロンチキの情報を提供いただいたのも氏でございまして、関西の鉄道事情には疎い私には頼もしい助っ人でございます。

 

そんな氏と合流いたしまして、まずは一発目の撮影地である北方貨物線の名所加島陸橋へと向かいました。

すでに同業者でギッチリでしたがなんとか場所を見つけて、真夏の焼け焦げるような直射日光を浴びならが練習電を。

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1055レ EF210-308

大型コンテナ主体のほぼフルコン編成で、ゆるく弧を描く線形を見事にコンテナで描いております。

ただ午前中だったので、光線はド逆光なのが残念でしたが。

 

が、ここであまりの撮り鉄の多さに警察が出動し、跨線橋部分からの退去命令が出てしまいました。

まあ排除されても致し方ない集まり具合だったので、予想はしていましたけど・・・。

 

というわけで暑さから凌ぐことも兼ねて一旦離脱し、人が捌けてから跨線橋部分横の歩道部分で撮影をすることに。

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1071レ EF210-4

 

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2081レ EF210-317

下り外側線の架線柱が鬱陶しいですが、ここはサイドから撮っても画になりますね。

 

ここで珍客が登場。

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単9391レ DD51 1191

こちらはメインの工臨とは別の工臨返空を牽引するための単機回送だそうな。

A寒地形がドストライクな私的にはちょっと芯を外していますが、DD51がこんなにも日常的に見られる関西圏はちょっと羨ましくなりますねぇ。

 

そのあとも貨物が続々と通過。

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1073レ EF210-162

 

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5085レ EF210-330

本遠征の一週間前に運用を開始したばかりの押し桃330号機が、JFEの特殊コンテナがトレードマークの5085レに入った姿を捉えました・・・のは良かったんですが、右が切れちゃってます。

というのも、この日は猛暑だったうえこの場所は日影が全く無いので、道産子な私は存分にやられまくっており、集中力がかなり削がれていたのでしょうね (^_^;)

 

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列番不明 EF210-12

 

とまあここは貨物列車の本数は多いのですが、来る列車すべてがEF210のコンテナ列車ばかりで飽きてきますね (^_^;)

同行いただいたブロ友氏が「吹田のお膝元なのにEF66の昼間運用が全然無い」と愚痴っておられましたが、それを身をもって体感させられた気分です(笑)

 

といった感じで酷暑のなか4時間以上粘ったのち、ようやくド本命がやってきました。

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工9389レ DD51 1192 + DD51 1183

関東ではお目にかかれないDD51総括重連工臨を一度撮ってみたいと思っていたのですが、まさか昼間の加島陸橋で撮れるとは!!

ブロ友さん情報だと、様々な要素が重なったうえでの白昼の凸重連牽引となったようですが、それに立ち会えるとはなんと運が良かったのでしょうか。

 

という感動もそこそこに、こんな特上ネタを一発で終わらせるわけも無いので追っかけを敢行することに。

ブロ友さんのマイカーで山陽自動車道を西へとひた走り、兵庫・岡山県境に近い有年~上郡のストレートへと向かい二発目を撮影。

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工9389レ DD51 1192 + DD51 1183

光線は最高だったんですが、なんと対向普電の115系が裏被り・・・。

事前に裏被りの可能性ありとのことでしたが、回避できることに賭けてここを選択したものの、見事に撃沈という結果に終わりました (^_^;)

 

といった感じで、凸重連ロンチキ工臨撮影の「昼の部」はこれにて終了。

ですがこんな特上ネタを昼だけで終わらせるのは勿体ない!!ということで、このあとは「夜の部」へと参ります。