川崎鶴見鉄道録

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「紀勢本線の終点」和歌山市駅 JR東海 完乗の旅 3日目⑥

前の記事はこちら。

 

和歌山市駅に到着し、紀勢本線の完乗を達成しました。

このあとは和歌山駅に戻りますが、折り返しの時間を使って、紀勢本線の終点である和歌山市駅をちょっと見物することに。

 

まずは駅名標を撮影。

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どうみても、通常のJR西日本の様式とは違いますね。

2枚目の写真をよく見ると分かりますが、和歌山市駅南海電鉄との共同駅となっており、かつ駅舎や線路などの設備は南海電鉄の所有となっていることから、駅名標南海電鉄の様式となっているのです。

そんなこともあり、国鉄時代の和歌山市駅は「国鉄の駅」としてカウントされていなかったそうな。

 

駅名標だけではなく、番線サインや発車標も南海仕様です。

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南海様式の発車標にJRの行先が出るとは、かなり違和感がありますね。

 

和歌山市駅は2番線から7番線まであり、そのうち2番線がJR専用となっています。

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2番線は行き止まり構造になっていて、ホーム長は2両分しかありません。

 

ホームの駅舎寄りには、改札口があります。

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JRとしては和歌山市駅無人駅扱いで、改札も自動改札機が3レーンあるだけ。

交通系ICカードは使えますが、青春18きっぷなど自動改札機を通せない切符を使うときは、インターホンで係員と会話しないと通れないという、ちょっと面倒な改札口です(ちなみにこの日は警備員がいて、18きっぷを見せたら改札機横の通路を通してくれました)。

 

JR改札口の正面には、南海の改札口があります。

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かつては南海とJRのコンコースは一体だったそうですが、2017年にコンコースが分離されて、今の形になったそうです。

 

ついでに南海の正面改札も見物。

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和歌山市駅の利用客は南海のほうが4倍くらい多いので、施設も南海のほうが格段に立派で規模も大きいです。

ちなみに訪問当時は駅舎の改築工事をしており、2021年に完成予定だそうな。

 

そんなわけで、JRはかなり肩身の狭い思いをしているようで、改札口はかなり隅っこに追いやられています。

まずは南海正面改札の窓口の脇にある、業務用通路みたいなところを入り・・・

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雨でびしゃびしゃになった半屋外通路の先に、先ほどのJR改札口があります。

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券売機も無人駅にある簡易式のやつです(実際無人駅ですが)。

やっぱりこの路線は冷遇されてるな~、と思った和歌山市駅探訪でした。

 

帰りの電車の時刻が迫ってきたので、再び改札に入って和歌山行きに乗り込みます。

23本目 紀勢本線 246M 和歌山行き 和歌山市(16:31)⇒和歌山(16:37)

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行きの列車の折り返しなので、車両も同じく227系1000番台SR06編成です。

というか途中交換駅も無いので、基本的に同じ編成がずっと往復し続ける運用なんじゃないでしょうか。

 

列車は定刻に和歌山市駅を発車。

乗車率は、さらっと座席が埋まる程度でした。

 

わずか6分で、終点の和歌山駅に到着。

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2日間に渡った紀勢本線乗り鉄旅も、これにて終了です。

23本目 紀勢本線 246M 和歌山市⇒和歌山
乗車時間:6分
移動距離:3.3km

 

これで3日目の予定路線はすべて乗車したのですが、途中で特急ワープをしたおかげで2時間も早上がりしたうえ、時刻はまだ16時半を回ったばかり。

相変わらず雨は降っていますが、紀伊半島先端のような大雨や強風というほどではないので、予定には無かった路線を急遽乗り鉄することにしました。

 

というわけで次回からは、新たな路線の乗り鉄旅を始めます。