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雄信内は「おのっぷない」と読みます。
前回まで紹介した3駅とは異なり、木造建ての大変味わい深い立派な駅舎があります。
ホームから見た駅舎。
気合の入った駅名の看板が目をひきますね。
駅舎の中の様子。
待合室は広いですがガランとしており、ちょっと寂しいですね。
冬季は除雪人員の詰所として使われているそうで、除雪機が置かれておりました。
かつては貨物・荷物扱いをしていたそうで、往時を偲ばせる窓口跡が残っていました。
駅ノートもしっかりあります。
続いてホームの様子。
雄信内駅は2面2線の相対式ホームを持つ交換可能駅となっています。
2つのホームは旭川方の構内踏切で結ばれていますが、2つの軌道間には渡り板が無くバラストの上を歩く必要があります。
稚内方には、かつて貨物ホームとして使われていたと思われる、引き込み線跡が残されていました。
駅名標を撮影。
上の駅名標は色褪せすぎて、モノクロ加工したみたいになっていますね (^_^;)
雄信内駅の駅名標のうち、「ぬかなん」はシール対応となっています。
これは、かつて糠南駅との間に「上雄信内駅」という駅があったのですが、上雄信内駅が廃止になったため、当該部分をシールで上貼り修正した名残です。
しかし、上雄信内駅が廃止になったのは2001年のことなので、少なくともこの駅名標は17年間ここに立ち続けているということになりますね。
そんな雄信内駅前の様子。
雄信内駅には人家がほとんど無く、わずか2世帯があるのみだそうです。
そのため、雄信内駅の1日平均利用客は0.0人という結果になっていますが、交換駅として維持する必要があるのか、JR北海道から廃止の打診は無いようです。
とはいえ、交換設備として維持するだけならば「信号場への降格」という可能性もありえるので、興味がある方はお早目の訪問をお勧めします。
雄信内駅を後にし、続いて隣にある宗谷本線随一の秘境度を誇る「糠南駅」へ向けて移動開始・・・と思ったのですが
なんと、糠南駅へ通じる道道の橋が通行止めになっていました・・・
この橋が通れないとなると、隣接する山中を走る林道を通るか、ここから片道20km弱離れた幌延市街付近に架かる橋まで迂回するしか方法がありません。
さすがに40km迂回するのは時間的に厳しいし、林道も連日の大雨によって道路状況がどうなっているか分からずリスクが高いので、今回は糠南駅の訪問は諦めることにしました。
糠南駅もまたJR北海道より廃止を打診された駅ですが、南幌延駅と同様に町が維持費を支出して残そうと奮闘している駅でありますので、私が道北を再訪するその時まで糠南駅が残っていることを願うばかりです。
ガンバレ、幌延町!!
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