川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

2018年ダイヤ改正 川崎界隈の貨物列車運用はこう変わる!②

今回も2018年度ダイヤ改正による川崎鶴見の貨物列車の変化についての特集です。
第1弾の列車運用に引き続き、第2弾では機関車運用について見ていきます。

列車運用編はこちら。

 

「リニア残土輸送」積載列車がEF65に変更

「リニア残土輸送」積載列車である8150レの新鶴見信号場→扇町駅の牽引機がDE10からEF65に変更となりました。

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もともとDE10が牽引を担当していた理由は、最終目的地である扇町駅の先にある三井埠頭内が非電化だったからで、EF65扇町駅まで牽引しても結局DE10で入換を行う必要があることから、送り込みも兼ねて新鶴見からDE10が牽引していました。

ところが「リニア残土輸送列車」を増発するためか、この非電化地帯が最近電化されたためEF65でも入れ替えが可能となり、わざわざDE10を用意する必要が無くなったため扇町駅までEF65が牽引することになりました。

てっきり、近い将来「DD200が牽引するリニア残土輸送列車」を見られるかと思っていたのですが、DE10が牽引する姿はわずか1年で見納めとなりました・・・。

 

「石炭列車」返空がDE10に変更

扇町駅~熊谷貨物ターミナル間に設定されている石炭列車にも変化がありました。

返空5764レの新鶴見信号場→浜川崎駅の牽引機がEF65からDE10に変更となります。

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2016年までは新鶴見信号場→浜川崎駅EF65浜川崎駅扇町駅がDE10というのが5764レの運用でしたが、2017年度に「リニア残土輸送」が設定されてから扇町駅までEF65が通し運転するようになりました。

浜川崎駅扇町駅をDE10が牽引していた理由は、上述のとおり三井埠頭内が非電化であるためでしたが、「リニア残土輸送」設定後は8150レを牽引したDE10が「石炭列車」の入れ替えも担うように運用を変更したため、5764レについてはEF65扇町駅まで牽引するようになりました。

そして最近三井埠頭内が電化されたのですが、電化されたのは「リニア残土輸送に使う番線のみ」です
「石炭列車」には引き続きDE10が必要なのですが、今まで送り込みに使っていた8150レがEF65化されてしまった影響で、本改正より新鶴見信号場からDE10が直接5764レを牽引する運用に変更されました。

 

ちなみに積載編成である5783レはEF65から変化無しですが、前回記事でお伝えしたように時刻がガラッと変わるのでこちらも注目です。

 

「クリーンかわさき号」はEF64EF65が担当

梶ヶ谷貨物ターミナル川崎貨物駅間で運行されている廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」ですが、朝の返空列車である153レがEF66からEF64に変更となりました。
153レにEF64が充当されるのは2014年度ダイヤ以来ですが、このときは秋からEF65に変更となった(はず)ため、代走を除けば3年半ぶりの充当となります。

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EF64 1000番台原色が牽く「クリーンかわさき号」も過去帳入りかと思ったら、更新色が原色化されたため、カマの巡りによっては再び撮影可能となりました。

その反面EF66と「クリーンかわさき号」の組み合わせは見納めとなりました。

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昨年のダイヤでEF66に変更となりましたが、結局1年で離脱しました。
27号機が再び「クリーンかわさき号」を牽くことはあるのでしょうか・・・。

いっぽう、積載編成である夕方の152レは改正前と同じくEF65となっています。

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原色が牽く姿を撮影したことが無いので、こちらも積極的に狙いたいところです。

 

「異種重連」8097レの組み合わせがEF65EH200

朝の根岸貨物名物「異種重連列車」8097レの牽引機の組み合わせが変更となりました。

改正前は「EF65+新鶴見EF210でしたが、改正後は「EF65+EH200に変わります。

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「異種重連」スタイルを維持してくれたのは嬉しい限りです。

 

「海コン列車」4072レ~4073レが新鶴見EF210

海上コンテナを多数積載していることが特徴な4072レ~4073レの牽引機がEF66から新鶴見機関区所属のEF210へ変更となりました。

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EF210化はともかく、よりによって一番つまらない新鶴見持ちとは・・・。
EF210でも岡山だったら901号機が入ったり、吹田だったら100番台初期車とかEF66が代走したりとそれなりに楽しめるのですが、新鶴見ではそんな小変化すら期待できませんからね。

個人的には結構ガッカリな変更となりました。

 

トヨタロングパスエクスプレス」が新鶴見EF210

トヨタロングパスエクスプレス」こと2053レも牽引機が吹田機関区所属のEF210から新鶴見機関区所属のEF210へ変更となりました。

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この列車の所定牽引機は吹田EF210でしたが、EF66EF200といった吹田所属の他形式が代走に入ることが多かったので、意外と楽しめる列車でしたが、「海コン列車」と同様に新鶴見EF210に変わってしまいました・・・。

 

配給列車も牽引機変更

川崎貨物駅熊谷貨物ターミナルを結ぶ配6794レと配6795レも牽引機が変更となっています。

配6794レ:EF66から吹田機関区所属EF210

配6795レ:岡山機関区所属EF210から新鶴見機関区所属EF210

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この列車はカマよりも荷のほうが注目ですが、ちょっと地味になりましたかね。

  

EF64はほぼ現状維持、「クリーンかわさき号」に充当へ

川崎鶴見界隈でも人気の高い愛知機関区のEF64ですが、ダイヤ改正による大きな動きはありませんでした。
EF64の関東運用の大まかな流れは以下の通りです。

3074レで上京 → 3064レで東タへ → 鹿島貨物を1往復 → 朝のクリーンかわさき号 → 3075レで帰区

帰区前に「リニア残土輸送」8150レの梶ヶ谷→新鶴見信号場を牽いていたのが、川崎貨物→梶ヶ谷の「クリーンかわさき号」に充当されるように変化しただけです。

また、帰区時の3075レの新鶴見信号場の発車時刻が10分繰り下がりました。

3075レの新鶴見信号場発時刻:12:48(改正前)→12:58(改正後)

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EF64が牽引する前の時刻(新鶴見信号場13:30頃発)まで繰り下がってくれれば、鶴見川にて綺麗な光線で撮影できるのですが・・・。

個人的には根岸線の運用復活を期待したのですが、願いかなわず根岸線関連の列車への設定はありません。

 

EH500牽引の2079レ、5971レは変化なし

EH500牽引でお馴染みだった2079レと5971レは、改正後もEH500が牽引します。

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川崎鶴見界隈では貴重なEH500牽引の列車なので、現状維持でよかったです。

 

根岸線貨物に大きな変化はなし

川崎鶴見界隈の貨物列車で大きな比重を占める根岸線貨物」ですが、多少の牽引機変更を除き大きな変化はありませんでした。

EF64EF66といった人気のカマは相変わらず充当されず、EF210EH200が大半を占め、たまにEF65が顔を出す程度となっております。

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午後唯一のEF65充当根岸線貨物である「8584レ」「5692レ」は、改正後もEF65のまま残りました。

 

EF200の定期運用が完全消滅

川崎鶴見界隈に限った話ではありませんが、EF200の定期運用が完全消滅しました。

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関東圏においては昨年時点でEF200の定期運用が無くなっていましたが、本改正にてEF200の定期運用自体が完全に消滅となりました。

 

昨年度ダイヤでは定期運用こそないものの、同じ吹田機関区所属のEF210EF66の代走で頻繁に上京してきましたが、秋ごろからぱったりと上京しなくなりました。
本改正では根本的に定期運用がなくなってしまったため、今後はEF210EF66の運用を代走する形で使われると思われます。

 

定期運用が無くなったということは事実上の戦力外通告が出されたとも言えます。
EF200もいよいよ、いつ全廃されてもおかしくない状況まで追い込まれました。

一応全車撮影済みですが、全廃までに上京を再開してほしいものです。

 

 

といった具合で、川崎鶴見界隈の機関車運用についてまとめてみました。
「リニア残土輸送」と「石炭列車」で運用が大きくと変わりましたが、そのほかは小変化に留まったかなという印象です。


さて、2回に渡ってお届けした「ダイヤ改正による川崎鶴見の貨物列車の変化を見る」もこれにて終了です。
改正内容を見渡しましたが、今年もやはり「リニア残土輸送列車」がこの界隈一番の注目なのかなと思います。
そのほか「石炭列車」「クリーンかわさき号」も個人的には歓迎すべき変化があったので、2018年度の趣味活動はこの辺りを重点的に攻めたいと思っております。

 

2019年度ダイヤ改正の特集記事はこちら。

 

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