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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 5日目③ 「山線」乗り鉄旅 その3
仁木駅からは再び倶知安方面へ向かいます。
やってきたのは苫小牧運転所のキハ150形100番台2両編成でした。
基本的に「山線」の普通列車は苗穂運転所のキハ40形やキハ150形0番台が充当されますが、キハ40形では雪深い「山線」ではパワー不足であるため、冬期間は高出力エンジンの2軸駆動であるキハ150形が重宝されます。
そのため、冬期間は苗穂のキハ40形と苫小牧のキハ150形をトレードして、キハ150形の運用数を増やす対策がとられています。
そしてこのキハ150形100番台の窓は、このように上下で2分割されています。
天井もすっきりしています。
実はキハ150形100番台はJR化後に新製されたJR旅客車両で唯一の非冷房車らしい。
※0番台は冷房付き。
夏場の主戦場は長万部~苫小牧の「海線」なので、窓を開けて海沿いをかっ飛ばすのがまた気持ちいいんですよねぇ~。
列車は本日3回目の稲穂峠を通過。
さすがキハ150形2両編成だけあって、苦も無く峠を越えていきました。
列車は終点の倶知安駅に到着・・・なのですが、皆さん
って読めますか?
正解はくっちゃんでした。
北海道民にはおなじみの地名ですが、道外の方には結構な難読地名では?
外に出て駅舎をパチリ。
ここ倶知安町は私の父方の家のルーツで、幼少期には叔母さん夫婦がペンションを営んでおりスキーをしによく遊びに来たりと、私にとっては結構なじみ深い町です。
私が遊びに来ていた時の倶知安駅舎の屋根はオレンジ色でしたが、いつのまにか青色に塗り替えられたようですね。
そして当時から「ガラッと変わったもの」がもう一つ。
それは・・・
利用客の客層です。
倶知安町を含むニセコ地区は、2000年代ころからオーストラリア人、その後は中国人も加わり、日本人よりも外国人に人気のスキーリゾートとして変貌しました。
この日も待合室は見事に外人さんばかりで、飛び交う言葉も英語・中国語・韓国語などなど、日本語を話す人のほうが少ないくらいでした。
人気の理由は「雪質」だそうで、ヨーロッパではアルプスの3000m級の山に行かないとお目にかかれないパウダースノーが、ニセコでは標高数百メートルの麓のレストハウス前に山のように積もっているので、オーストラリア人から言わせると「わざわざアルプスに行く必要が無くなった」そうな。
そんな世界最高レベルの雪質を誇る山でスキーの練習をしていただらけ猫少年は、今にして思えばとても贅沢者だったんですねぇ。
そんな外国の様な雰囲気の倶知安駅でも「わがまちご当地入場券」を購入。
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