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3日目最初のターゲットは、これまた名古屋地区の名物貨物列車の1つである「赤ホキ」でございます。
「赤ホキ」は西濃鉄道 乙女坂駅と名古屋臨海鉄道 名古屋南貨物駅まで石灰石を輸送する列車で、使用されているホキ9500・2000形貨車の塗装色が赤いことから「赤ホキ」と呼ばれています。
この「赤ホキ」は貨物好きな鉄にはお馴染みの列車なので、私も昨年の乗り鉄旅で美濃赤坂駅を訪れて見物したり、鉄道模型も所有しております。
ですが撮り鉄となると、実は昨年秋に行った撮り鉄遠征でも狙ったものの、運休しちゃったため撮り逃しておりました。
前回は土曜日だったため運休を食らったので、今回はその反省を生かし金曜日に訪れ、早朝から万全の態勢で撮影に臨みます。
まずは美濃赤坂駅の南側にある県道216号線の陸橋にて、早朝の返空列車を捉えます。
5781レ EF64 1005
「赤ホキ」は1日3往復が設定されていますが、2020年ダイヤでは2往復がEF64、1往復がEF210牽引となっています。
このあと「赤ホキ」は美濃赤坂駅から西濃鉄道線に入るので、美濃赤坂駅でのカマ交換作業を見物しようと追っかけたのですが、思いのほか作業が早くてタッチの差で間に合わず・・・。
乙女坂駅は「矢橋工業」という会社が所有する巨大なプラント内に潜り込むように設置されおり、この矢橋工業こそが「赤ホキ」の荷主であります。
この乙女坂駅に隣接する鉱山から採掘された石灰石を、名古屋臨海鉄道 名古屋南貨物駅に隣接する日本製鉄 名古屋製鉄所まで輸送するのが「赤ホキ」の運転目的です。
工場の横には公道が通っているので、部外者でも見物が可能です。
到着した時には、列車はすでに荷役線に停車し機回しを行っているところでした。
しばらくすると、駅の奥から機関車が出てきました。
この日はDD402が充当されていました。
西濃鉄道の機関車としては、自社発注のDD402・DD403と、国鉄から購入したDE10 501の3両が在籍していますが、DE10はここ何年か休車状態だそうです。
DD402はポイントの手前で一旦停止して、操車係がポイントを転換。
そのまま一旦ポイントを跨ぎ、再度ポイントを転換して荷役線へ転線。
このブドウ色の凸型ディーゼルも、なかなか渋くて良いですね。
曇りだったので、色が暗すぎるのが残念でしたが・・・。
そのままホキの元へ移動し、連結します。
しばらくすると、ゆっくり貨車を引き出しつつ放水作業が始まりました。
どうやら積荷の石灰が飛散しないように、放水して湿らせているようです。
駅の反対側に回って、今度は荷役作業を見物。
真ん中あたりにある、貨車に刺さっているように見える機械が、石灰石を積み込む装置です。
積み込み装置を拡大。
右側の建物からベルトコンベアで石灰石を流し込み、真上から落とし込む仕組みとなっているみたいです。
肉眼で見るとものすごい速さで石灰石が流し込まれており、結構面白かったです。
石灰石は1度に2両ずつ積み込めるようで、積み込みが終わると機関車が2両分だけ前進し、それと同時に飛散防止のための放水を行います。
この日は22両編成だったので、すべてのホキに石灰石を積むにはこの作業を11回繰り返すということになりますね。
といった感じで、返空列車と乙女坂駅での荷役作業の記録を完了。
次回は積載列車の撮影を行います。