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愛国駅を後にし、続いて幸福駅にやってきました。
こちらの駅舎は現役当時の物ではなく、2013年に建て替えられたものです。
木造駅舎の外壁には、記念きっぷがたくさん貼られていました。
しかし、中はもっとすごいことに・・・
元の内装が全く分からないほど、記念切符が隙間なく貼りつけられていました。
駅舎とホームを通路には「幸福の鐘」なるものがあります。
この日も、カップルやご夫婦が代わる代わる鐘を鳴らしておりました。
幸福駅では夏の間、新婚さん向けに「幸福駅ハッピーセレモニー」という催しも実施しているそうです。
帯広市のホームページから誰でも申し込むことができ、もちろん帯広市に在住していなくてもOKなので、興味のある方は上のページをご覧くださいませ。
私も今度幸福駅に来るときは、是非このセレモニーを・・・と思わんでもないですが、まずはお相手に巡り合うことが先ですな (^_^;)
続いてホームへ。
愛国駅と同様に、幸福駅でも現役当時の車両が静態保存されています。
まずは一番手前の「キハ22 238」から。
床下機器の一部はダミー?に交換されていますが、外観は完全屋外に据え置かれている割には、かなり良好な部類だと思います。
さすが有名観光地だけあるというところでしょうか。
内部の様子。
内部は座席などが取り払われ、休憩スペースに改装されています。
こんなパネルも。
幸福駅は台湾の「合興駅」という駅と姉妹駅の協定を結んでいるそうで、「合興駅」もまた台湾では恋人の駅として有名だそうな。
続いて奥にある「キハ22 221」の様子。
こちらも綺麗な外観を保っています。
内部の様子。
こちらは現役時代の内装がそのまま残っており、床板はなんと木材です。
他の観光客さんは、こちらの車両には全く興味が無かったようですが、鉄オタな私にはこちらのボロい車内のほうがずっと居心地が良かったです(笑)。
一番奥には、なぜかラッセルヘッドを装着したモーターカーも。
こちらはちょっとお疲れのご様子でした。
ホームも再現されています。
ホームも木造の割に綺麗だったので、建て替えられたのでしょうかね?
といった感じで「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズどおり、愛国駅から幸福駅を巡ってみました。
今回の旅では、道内各地に点在する鉄道にまつわるスポットを巡りましたが、ここほど肩身が狭い思いをした場所はありませんでした (^_^;)
私のように野郎一人で訪れていたのは、私のほかにソロツーのライダーさんが数人いた程度だったので、私のほうが完全に場違いな人間だったのですが・・・。
そんなことを笑い話として、旅を終えた後に立ち寄った実家で母親に話したら「私たちも新婚のころ、幸福駅に行ったことがある」と言われ、なんと当時購入した記念切符も残っていたので見せてくれました。
日付が昭和59年(1984年)なので、今から35年前の切符ということになりますが、まさか親子2代で幸福駅に行っていたとは・・・。
当時の話を聞くと、一大ブームは去った後だったものの、すでにカップルにはお馴染みの場所として定着していたそうなので、定番スポットとしての地位を確立したのは割と早かったということですね。
そんな貴重な切符とともに「お前も早く相手を見つけて幸福駅に行って来い」と、独身アラサーあるあるな、ありがたい叱咤激励もいただきました (^_^;)
その日が来るのは、一体いつになることやら・・・。
これにて、延べ4日間に渡った道東地方の放浪を終了です。
このあとは日高山脈を越えて、道央地方に戻ります。