川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

2021年ダイヤ改正 川崎界隈の貨物列車運用はこう変わる!①

今年もJRグループダイヤ改正の季節がやってきました。

 

今回の改正における旅客会社のトピックとしては、定期運用が終了したJR東日本185系215系・キハ40系、JR西日本413系415系が大きな話題となり、JR北海道のキハ40系、JR四国の2000系などは大幅に運用が縮小されるなど、全国各地で「世代交代」がキーワードになった改正だったように思います。

そしてその波はJR貨物にも例外なく押し寄せ、貨物列車にも色々な変化が起きた改正となりました。

 

というわけで今回は、毎年恒例のダイヤ改正における川崎鶴見界隈の貨物列車の動きについての特集をお届けいたします。

今回も参考文献は「貨物時刻表」でございます。

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表紙下の「伯備線の一本桜とEF64」、私が前々より行きたいなぁ~と思っていたポイントが今年の表紙を飾りました。

185系の「踊り子」撤退により、唯一の国鉄型電車特急となった「やくも」とともに、これも何かの縁とかこつけて、遠征しに行きたいっすねぇ。

 

 

当ブログは「川崎鶴見界隈の貨物列車の撮り鉄記録」がメインコンテンツですので、今回取り上げる特集の前提条件は

鶴見駅を起点とし「横浜羽沢」「東高島」「川崎貨物」「新鶴見信号場」までの範囲

②上記範囲において、定時基準で撮り鉄可能な時間帯を走行する列車

とさせていただきますが、変化のあった列車をすべて取り上げるとキリが無いので、個人的に気になった内容をピックアップしてお届けします。

 

また本日改正が行われたばかりですので、実運用は確認できておりません。

時刻表と実運用で異なる点があった場合、当然ながら実態と異なりますのでご了承ください。

 

今回の記事では列車運用に関する動きを見てみます。

福山レールエクスプレス」に大阪~盛岡便が新設

今回の改正で、福山通運の専用列車である「福山レールエクスプレス」が、安治川口駅大阪市)~盛岡貨物ターミナル駅で1往復新設されました。

現在「福山レールエクスプレス」は東京タ~吹田タ、東京タ~東福山駅、名古屋タ~福岡タで各1往復ずつ運転されており、これに続く4本目の設定となります。

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北行:58レ・61レ 安治川口22:08 ⇒ 新鶴見5:05~5:41 ⇒ 盛岡14:33

南行:60レ・59レ 盛岡19:08 ⇒ 新鶴見5:41~6:15 ⇒ 安治川口16:00

所定牽引機は両方とも新鶴見以南が吹田EF210、以北がEH500となっています。

 

川崎界隈的にはすでに2往復運転されているので、列車自体はもはや珍しくない存在でありますが、今回特筆すべきは盛岡行きということで品鶴線経由の列車が誕生したということでしょうか。

北行南行とも川崎界隈は早朝通過のため、定刻だと陽の長い季節しか撮影できませんが、今季の朝練では品鶴線内で重点的に狙ってみたい列車ですね。

ちなみにこの列車は3月24日から運転開始となっておりますのでご注意を。

 

「一部専用枠」の列車が東京~東福山で新設

今回の改正では、上述した「福山レールエクスプレス」以外にも一部専用枠の列車が東京タ~東福山駅で新設されることが発表されています。

上り:5060レ 東福山4:14 ⇒ 東京タ20:19

下り:5061レ 東京タ6:58 ⇒ 東福山21:22

所定牽引機は上下とも新鶴見EF210となっています。

 

そして専用枠を貸切る運輸会社ですが、東福山発着と言えば「福山通運」の気がするものの、この列車に関してはJR貨物福山通運ともプレスでは触れられておりません。

そのうち実車を確認して追記したいと思います。

 

1092レ~1093レの運転時刻が昼間に変更

夜間に東京タ~名古屋タを結んでいた、1092レと1093レの運行時刻が昼間に変更されました。

・改正前

 上り:1092レ 名古屋タ22:57 ⇒ 東京タ4:52

 下り:1093レ 東京タ21:40 ⇒ 名古屋タ4:55

・改正後

 上り:1092レ 名古屋タ9:11 ⇒ 東京タ17:38

 下り:1093レ 東京タ11:38 ⇒ 名古屋タ23:38

所定牽引機は1092レが吹田EF66、1093レが岡山EF210となっています。

 

この1往復と引き換えに夜間へ移った列車は無いようなので、川崎界隈基準だと撮影可能列車が1往復純増したということになります。

今まで撮影機会のない列車だったうえ、とても撮影しやすい時間帯での運転となったので、今期は意識的に狙ってみたいと思います。

 

「スーパーグリーンシャトル」が列番、時刻変更

「スーパーグリーンシャトル」という名称で安治川口駅⇒東京タを結んでいた60レが2060レへ列番変更し、運転時刻も繰り上がりました。

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・改正前60レ

 安治川口22:59 ⇒ 東京タ6:30

・改正後2060レ

 安治川口18:02 ⇒ 東京タ4:52

大阪界隈では陽の長い時期に狙えるようになった反面、川崎界隈だと定刻では夏至付近の限られた季節しか狙えなくなりました。

さらに2桁列番から4桁列番への格下げに伴い、最高速度も110km/hから100km/hに低下しましたが、「スーパーグリーンシャトル」の立ち位置も変わってしまうのでしょうかね?

 

2060レが2066レへ列番変更、日曜運休へ

改正前は越谷タ⇒百済タで運転されていた2060レが、上述した「スーパーグリーンシャトル」へ列番を譲るためか、2066レに列番が変更されました。

運転時刻自体は旧2060レから変更ありませんが、日曜(新鶴見月曜着)運休に変更となります。

 

1080レが2062レへ列番変更、日曜運休へ

大阪タ⇒新座タを結んでいた1080レが2062レへ列番変更し、時刻も微修正されました。

・改正前

 横浜羽沢4:16 ⇒ 新鶴見信号場4:32

・改正後

 横浜羽沢4:20 ⇒ 新鶴見信号場4:36

そしてこの列車も、ダイヤ改正後は日曜(新鶴見月曜着)運休となります。

 

1066レが運転区間を短縮し列番変更

福岡タ⇒東京タを結んでいた1066レの発駅が神戸タへ変更され、列番も2068レとなって生まれ変わりました。

・改正前1066レ

 福岡タ8:21 ⇒ 東京タ6:08(日曜神戸タ⇒東京タ、月曜福岡タ⇒神戸タ運休)

・改正後2068レ

 神戸タ18:48 ⇒ 東京タ6:30(日曜運休)

同時に福岡タ⇒大竹駅(広島県)に2082レという列車が新設されたようなので、大竹駅~神戸タが廃止となったようですね。

 

5060レが列番変更し、時刻繰り上げ

改正前は東水島⇒東京タを5060レという列番で運転していた列車が、上述した東福山⇒東京タに新設された一部専用列車に列番を譲るため5062レに列番を変更し、運転時刻も繰り上がりました。

・改正前5060レ

 東水島18:29 ⇒ 東京タ7:52

・改正後5062レ

 東水島18:29 ⇒ 東京タ6:50

東水島駅の発時刻は変わらないものの、沼津駅での停車などが無くなったため東京タ着時刻が1時間ほど繰り上がりました。

今までは年中狙えた列車ですが、改正後は冬至付近が若干厳しくなった感じですかね。

 

1089レが廃止

東京タ⇒大阪タを結んでいた1089レが、上述した東京タ⇒東福山に新設された一部専用列車にスジを譲るため廃止されました。 

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代わりとなる列車も新設されていないので、純粋に廃止になったようです。

1089レは昨年のダイヤ改正にて、運転時間が夜間から昼間に移動したおかげで川崎界隈でも撮影可能となった列車なのですが、わずか1年で見納めに・・・。

  

海コン列車 上り4072レが日曜運休へ

東京タ~宇都宮タにて、海上コンテナを多数積載することで知られていた4072レ~4073レのうち、4072レが日曜運休へ変更となります。

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改正前は下り4073レが日曜運休、上り4072レが月曜運休でしたが、改正後はどちらも日曜運休となるようです。

南武支線内では54レ「福山レールエクスプレス」とセットで狙える列車であり、個人的に狙う機会が多かっただけに、地味に痛いですねぇ・・・。

 

1155レが99レに、荷役も変更あり

東京タ⇒相模貨物結んでいた1155レが99レに列番が変更されました。

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・改正前1155レ

 東京タ11:01 ⇒ 相模貨物13:07

・改正後99レ

 東京タ11:20 ⇒ 相模貨物1315

これだけ見ると列番と時刻が修正されただけに感じますが、貨物時刻表上では横浜羽沢駅での荷扱いも変更となっており、改正前は「荷役作業あり」だったのが改正後は「解放のみ」に変更されています。

これは積荷にも影響が出るかもしれないので、あとで実車にて積載状況を確認したいところですね。

 

以上が今回のダイヤ改正における、川崎鶴見界隈での列車運用の動きです。

ここ2年ほどのダイヤ改正は小粒な変更だったものの、今年はコロナ禍の影響でネット通販の需要が大幅に拡大したなどの要因で物流需要が増加したため、それに対応すべく貨物列車も再編を行ったことから、近年と比較し改正点が多かった印象ですね。

それが川崎界隈でも撮影可能本数の増加へと繋がったので、まあまあ良い結果に転んだんじゃないでしょうか。

 

 

といった感じで列車運用には少々良き変化があったのですが、実はそれを軽く帳消しにする大変化が機関車運用で起きたのです・・・。

どんな変化があったのかは、次回は機関車運用編でお届けします。