本日、待ちに待った新製品が我が家に届きました。
というわけで、早速製品レビューをします。
TOMIX 品番:92301 JR 733-3000系近郊電車(エアポート)基本セット
TOMIX 品番:92302 JR 733-3000系近郊電車(エアポート)増結セット
TOMIXから発売されたばかりの733系3000番台です。
実車がこちら。
733系は学園都市線(札沼線)桑園~北海道医療大学間電化開業による一般用電車の運用数増加に対応するため、731系をベースに開発された車両。
そのうち3000番台は、新千歳空港へのアクセス列車「快速エアポート」に充当するため製造されたグループです。
パッケージを開封。
左の発泡スチロール梱包が基本セット、右のブックケース梱包が増結セットです。
それぞれのセット内容は
基本セット
・クハ733-3100+モハ733-3100(M車)+クハ733-3200
増結セット
・サハ733-3100+サハ733-3200+モハ733-3200
となっています。
一応、基本セットだけで「なんちゃって0番台」が組めるようになっています。
まずはサイドビューから(PC版ではクリックで拡大できます)。
クハ733-3100(基本・クハ733-3101印字済み)
モハ733-3100(基本・M車・モハ7333-3101印字済み)
サハ733-3100(増結)
サハ733-3200(増結)
モハ733-3200(増結)
クハ733-3200(基本・クハ733-3201印字済み)
ぱっと見はとてもいい感じだと思います。
続いて細部を見ていきます。
まずはお顔から拝見。
印象把握は良くできていると思います。
種別は「快速エアポート」が印刷済みですので、「普通」とか「いしかりライナー」は再現できません。
不満点としては
・実車の前照灯はHIDとシールドビームの混成だが、製品は全部白色LEDである。
・種別部分の光り方が、先頭時と後方時で落差がありすぎる。
・連結器カバーどこに行った?
ですかね。
一番気になるのが前照灯。
これは我慢ならん範囲なので、何かしら手を入れて改善を図りたいかなと思います。
種別表示は並べなければそこまで気にならないかな。
連結器カバーについては、先に発売された「はこだてライナー」用1000番台をそのまま流用したせいで、無意味に(※)TNカプラーが装着されているためと思われます。
これも手を入れたいところです。
※札幌圏では一般用電車は6両が最長のため、6両固定の733系3000番台はほかの車両と連結して走ることがないので、3000番台の先頭に連結機構を持たせる意味が無い。
続いて、ヨコハマ鉄道模型フェスタで試作品を見たときに気になっていた箇所。
733系は運転台部分が鋼鉄、客室部分がステンレス鋼で作られているのですが、733系に使われているステンレス鋼は鋼鉄に比べて白っぽく、上記の写真のように素材によって色がくっきりと分かれているのが特徴。
ここの表現が、ヨコハマ鉄道模型フェスタで見た試作品は「表現が大げさだなぁ」と感じておりました。
しかし届いた製品を見ると、いい感じじゃないですか。
・・・と思ったのも束の間、ドアステップが無いですねぇ。
調べると1000番台でも省略されているので、TOMIX的には「これが仕様」のようです。
正直、実車のステップが生えている姿はダサくて好きじゃないので、模型のようにステップが無いほうがスマートで好印象だったり・・・。
続いて床面。
前述したとおり、6両固定の733系3000番台はほかの車両と連結して走ることがないのですが、ライトのON/OFFができるようになっております。
これも1000番台からの流用による副産物のようですが、ずっとONにしとけばよいだけの話なので、差し当たって問題はありません。
続いてはパンタグラフ周り。
実車の写真が無いので何とも言えませんが、交流電車らしい雰囲気は出ていると思います。
ただ、パンタグラフが例のごとくプラ製なうえ集電舟が固いので、「ボキッ」といっちゃいそうなのが不安要素です。
続いてはエアポート編成最大特徴である「uシート」車両を。
参考:721系
「uシート」のロゴは文句なし。
「指定席」のほうはさすがにNゲージスケールでは厳しいのか文字は表現しきれておりませんが、十分に健闘していると思うので合格でしょう。
最後は付属品。
基本セットは信号炎管と無線アンテナが付属しています。
増結セットにはインレタが付属しているのですが、ここで気になるのは
基本セットは最初から車番が印刷されているが、増結セットはインレタで後貼り
であること。
収録されいる車番は、基本セット車両に印字されているB3101・3201の増結セット分のほか、B3102・3202編成、B3107・3207編成全車両となっております。
末尾2および7の編成にするときは、基本セットは印刷済みの車番に付属インレタを上貼りします。
しかし増結セットはそもそも車番が印刷されていないので、どの編成にしようともインレタ貼りを行う必要があります。
以上より末尾1の編成を再現するとき、基本は印刷済みの車番を使用し、増結はインレタを貼るという謎の差異が発生しています。
なんで増結セットに基本セットと対になる末尾1の車番を最初から印刷しないのか、意味が解りません。
車番のほか、先頭車両の運転台ガラスに記載されている編成番号もインレタ対応。
よって、増結セットを買わないと編成番号を再現することができません。
それと、基本セットに入っている先頭車用スノープロウもなぜか増結セットに付属しています。
基本セットは吊るしパッケージであるように入門セットに近い位置づけなのか、細かいパーツを省いて価格を抑えているんでしょうかね。
といった感じで733系3000番台の製品レビューをしてみました。
不満点はいくつかありますが、それを考慮しても良い製品だと思います。
これは発売延期されて待たされた甲斐があったってもんです。
キハ261系1000番台やキハ283系とともに、千歳線あたりを想定して走らせてみたいなと思いました。
733系は721系に変わり、現在のJR北海道一般用電車の主力とも言える形式。
それが大手メーカーであるTOMIXから製品化されたことは、JR北海道好きとしては単純に喜ばしいことです。
出来ればこの調子で本命である721系も製品化してほしいなぁと思ったり・・・。
何とかなりませんかねぇ、TOMIXさん。
工作編はこちら。