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次の列車まで時間があったので、松阪駅舎でも撮影しようとしたのですが、跨線橋に上がるとなぜかJRの駅にもかかわらず、近鉄の発車標がありました。
このとき初めて知ったのですが、松阪駅はJRと近鉄の共同管理駅となっていて、ラッチ内コンコースも一体化しているそうな。
初日に訪れた豊橋駅もJRと名鉄の共同管理駅でしたが、そちらは中間改札があったものの、松阪駅は中間改札すらありません。
ホームに降りると、近鉄の車両が停まっていました。
「近鉄の普通車ってこんな色だっけ?」と思ったら、この5200系VX05編成は「旧特急色」という特別塗装車だったようです。
近鉄は全然興味が無いですが、近鉄の路線長を考えれば下調べなしで出会えたことは、結構運が良かったのではないでしようか。
松阪駅は南口と北口があり、JR東海と近鉄がそれぞれ管理を分け合う形で運営されています。
こちらがJR東海管理の南口。
南口が表玄関のような扱いのようですが、ザ・国鉄って感じの見栄えな、それなりに立派な駅舎ですね。
駅舎の中の様子。
JRの窓口と近鉄の窓口が両方設置されています。
もちろん改札も、両方の切符が通せます。
一方、近鉄管理の北口。
こちらは裏口的な扱いのようですが、南口と比べるとあきらかにショボいです。
駅舎内の様子。
近鉄は窓口がありますが、JRは近距離券売機が設置してあるのみです。
JR東海と近鉄は、名古屋~伊勢・鳥羽で競合関係にありますが、輸送量は圧倒的に近鉄が上回っており、松阪駅の乗降客も4~5倍くらい近鉄のほうが多いため、そんな事情も透けて見えますね。
ちなみに北口は近鉄管理ですが、青春18きっぷを始めとしたJRの乗車券でも問題なく通過できます。
こんな感じで松阪駅を見物したところで、次の列車の発車時刻となりました。
2日目最後の路線へ向かいます。
17本目 紀勢本線・参宮線 2915D 快速みえ15号 鳥羽行き 松阪(16:51)⇒鳥羽(17:29)
松阪駅からは「快速みえ」で終点の鳥羽駅まで向かい、参宮線の完乗を目指します。
列車は定刻に松阪駅を発車。
夏休みシーズンなので立ち席も覚悟していましたが、夕方から伊勢や鳥羽観光へ向かう客は少ないのか、窓側席を確保することが出来ました。
さすがはJRの普通気動車で屈指の性能を誇るキハ75、晴天の紀勢本線を快調に駆け抜けます。
多気駅構内では、参宮線の0キロポストも見ることが出来ました。
宮川を通過。
1kmほど下流には近鉄の橋梁もかかっているのですが、運よく近鉄特急が通過する姿を撮れました。
実は伊勢市駅までは、7~8年前に伊勢神宮を参拝したときに乗ったことがあったので、伊勢市~鳥羽間だけが参宮線の未乗区間として残っていました。
未乗区間の風景。
参宮線は、五十鈴ヶ丘~二見浦の中間地点から「伊勢志摩国立公園」の中を走行し、鳥羽駅手前では「池の浦」という小さな湾を眺めることが出来ます。
池の浦の入口に「池の浦シーサイド駅」という、夏季限定の臨時駅があったのですが、2020年3月改正で廃止になったのは、御存知の方も多いと思います。
これで参宮線も完乗を達成しました。
17本目 紀勢本線・参宮線 2915D 松阪⇒鳥羽
乗車時間:38分
移動距離:37.0km
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