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切れちゃってますが・・・運よく最新車両のモハ5000形に当たりました (^o^)
後ろ展望席を確保し、しばし車窓を堪能します。
そんな感じでやってきたのは、大手町駅電停です。
伊予鉄道は、路面電車だけではなく普通の鉄道も3路線運営しており、大手町駅にはそのうちの一つ「高浜線」が乗り入れていて、普通電車と路面電車の乗り換えが可能となっています。
駅の横にはJR松山駅と繋がる大通りがあり、踏切が設けられています。
何気ない写真に見えますが、よく見ると路面電車も写りこんでいることがわかると思います。
つまりこの踏切は、2路線の線路同士が直角に交差しているのです。
縦方向に走っているのが普通軌道の高浜線で、横方向に走っているのが路面軌道の大手町線です。
このように、2つの軌道が直角に交わっている箇所を「ダイヤモンドクロス」と呼びますが、普通軌道と路面軌道のダイヤモンドクロスは日本でここだけという、かなり珍しい軌道配置となっています。
当たり前ですが、直角に交わっていてもそれぞれの電車は普通に走行可能です。
こちらは路面電車が踏切を渡る様子。
こちらのモハ50形は、所謂「普通の路面電車」のサイズの車両です。
ダイヤモンドクロス部分は徐行して通過するのですが、通過時は通常の線路の継ぎ目やポイント部とはまた違う、独特の音が響き渡ります。
こちらは高浜線が踏切を渡る様子。
こちらは京王井の頭線で使用されていた3000系なので、所謂「普通の電車」のサイズの車両です。
こう見ると、同じ電車でも車両サイズが全然違いますね。
もちろん線路だけではなく、架線も直角に交わっています。
2本の架線が交わるところは、金属製の摺り板のようなものが付いています。
高浜線のような普通軌道では、一般的に電力は直流1500Vが使われますが、高浜線は路面電車と交差する関係上、路面電車側に合わせる形で直流600Vで電化されており、電気的に絶縁することなく両方向の列車が通過できるようになっています。
というわけで、ここ大手町の踏切はとても珍しい形をしていることが、お分かりいただけたと思いますが「2つの路線が踏切で交わる」と、一体どういうことが起きると思いますか?
その光景を撮影するのが、ここに来た目的です。
正解はこんな光景。
ここでは路面電車が普通電車の踏切待ちを行う光景を見ることができるのです。
前述したとおり、この光景が見られるのは日本でもこの踏切だけです。
高浜線はほぼ終日15分ヘッドで運転され、上下線が大手町駅ですれ違うダイヤが組まれており、ちょうどそのタイミングで路面電車が大手町電停に停車すると、このような光景を見ることができます。
上の写真のように、踏切待ちをしている路面電車が1本だけであれば結構な頻度で見られますが、下のように2本同時となると案外難しいので、路面電車の本数が増える朝夕ラッシュ時が狙い目でしょう。
この踏切は、JR松山駅から5分ほど歩いた場所にあるので、興味が湧いた方は乗り鉄のついでにでも、ちょっと足を延ばして訪れてみてはいかがでしょうか。
これにて今回の「伊予鉄 お手軽撮影記」は終了。