川崎鶴見鉄道録

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秘境駅天国! 乗り鉄地獄? 飯田線を完全踏破する その4 JR東海 完乗の旅 1日目⑥

前の記事はこちら。

 

天竜峡での休憩タイムを終えて、飯田線完全踏破の後半戦が始まります。

5本目 飯田線 554M(554G) 豊橋行き 天竜峡(15:11)⇒豊橋(18:24)

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車両は313系3000番台のR102編成・・・って、天竜峡まで乗ってきたのと同じ車両じゃねえか・・・。

私がここまで乗ってきた1412Mで天竜峡へ到着後、どうやら電留線でお昼寝をしたのち、554Mで豊橋まで向かう運用となっているようですね。

せっかくなら、213系に乗ってみたいなぁと思っていたこともあり、かなりガッカリさせられました (^_^;)

 

ともあれ列車は、天竜峡駅を定刻に発車。

乗車率は、座席の半分ほどが埋まる程度でした。

 

出発早々、車窓には絶景が広がります。

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天竜峡駅から南側は、天竜川が作り出した急峻な渓谷に沿って走行するので、ザ・飯田線って感じの車窓を見ることが出来ます。

 

そして飯田線が誇る秘境駅たちも、この区間に点在しています。

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 今回の旅では下車はしませんが、列車に乗ったまま覗いてみます。

 

まずは「断崖絶壁にへばりつく駅」の田本駅です。

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f:id:kawaturu:20200416201938j:plainほぼ垂直のコンクリート斜面の下に、幅わずか2mほどのホームが設置されており、そんな立地であるため駅に通じる道路は無く、獣道のような山道を15分ほど歩くと集落があるそうです。

田本駅の1日の利用客は1~2名だそうですが、1枚目の写真の通り同業さんが1人だけ乗車してきました。

 

続いては「吊り橋を渡って訪れる駅」である為栗駅です。

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こちらも、天竜川の岸にへばりつくようにホームが作られています。

 

そしてこの駅の特徴は、駅へ通じる唯一の道が吊り橋であるということです。

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もともと為栗駅の対岸には集落があり、写真の吊り橋もそのためのアクセス道路として作られたものですが、下流に平岡ダムができたことにより、その集落は水没してしまいました。

為栗駅は水没を免れたのですが、それ故に駅だけがポツンと取り残される形となり、必然的に誰も利用しない駅になってしまったという、なんとも皮肉な運命をたどった駅なのですね。

こうやって駅の歴史を紐解きながら訪問すると、違った目線で観察できると思います。

 

為栗駅周辺は、上記の平岡ダムの貯水池の機能も兼ねているので、川幅がかなり広くなっています。

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すごい絶景ですねぇ。

ゆっくりと散歩してみたい気分です。

 

そして最後は、飯田線秘境駅でも1番の人気を誇る小和田駅です。

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小和田駅為栗駅と同様に、かつては駅周辺に集落がありましたが、その集落が無人化したため、駅だけが取り残された格好になっています。

なかなか味わい深い木造駅舎もあり、こちらもいつか訪れてみたいですね。

 

とまあ、ざっと飯田線秘境駅をご紹介しましたが、やはりお盆休み・18きっぷシーズンだけあり、どの駅も人でいっぱいで秘境感は全く無いように見えました (^_^;)

やはり「秘境駅」っていうくらいなら、全く人の気配を感じない空気感を味わいたいので、本当に楽しみたいなら18きっぷシーズン外の平日に訪れるべきでしょうな。

 

そんな感じで秘境駅をたっぷり満喫したところで、中部天竜駅に到着。

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ちょっと味のある、平屋建ての駅がありますね。

 

そして今回乗車した554M、中部天竜駅を境に554Gという列番に代わるのですが、それと同時に運転方式がワンマン運転に変更されました。

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普通は都市部に近い場所はツーマン(運転士と車掌の2人体制)、離れた閑散区間はワンマン(運転手のみ)になるもんですが、飯田線の場合は逆の運用となっていました。

無人駅が多い割に、観光需要が多いからなんでしょうかね?

 

中部天竜を出て愛知県に入ったころには、陽が傾き始めていました。

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そして辰野駅を発ってから7時間24分、ようやく豊橋駅に到着し飯田線の完全踏破を達成しました!!

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いやぁ~、めちゃくちゃ長い旅でしたねぇ・・・。

体力のある初日に、飯田線に乗る行程を組んでおいて正解でした。

 

最後に、飯田線 完全踏破の「相棒」となった、313系R102編成の雄姿をもう一度。

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岡谷駅から豊橋駅まで無事に運んでくれて、どうもありがとう!!

5本目 飯田線 554M(554G) 天竜峡豊橋
乗車時間:3時間13分
移動距離:116.2km

 

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