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読者の皆様もいい加減飽きが来ているだろう初秋の北海道撮り鉄遠征、今回より最終日となる4日目のお話に入ります。
4日目は北見市からスタートです。
一桁まで下がった昨日ほどではないですが、オホーツク海沿岸に相応しい冷え込みとなった朝でした。
とはいえ本日も雲ひとつない素晴らしき秋晴れに恵まれております。
本日の「ロイヤルエクスプレス」の旅程は、夜間留置場所である網走駅から知床斜里駅へ戻って乗客を乗せ、旭川方面へと向かう予定となっておりました。
なので本来であれば釧網本線内で知床斜里駅への回送を狙うのが定石ですが、私はロイヤルクスプレスよりも是が非でも撮りたかった被写体があるゆえ、朝5時半に北見を出発して一路真逆の西へ車を走らせます。
北見から1時間少々かけてやってきたのがこちら。
石北本線 生田原~金華信号場にある名撮影地「常紋峠146kpポイント」です。
ここは北海道内に数多に存在する撮影地でも横綱クラスの名所で、この趣味をやっていれば1度くらいはここで撮られた作品を見たことがあることでしょう。
今回はそんな名所にどっしりと腰を据えて、紅葉が始まったばかりの常紋峠の美しき風景をタップリ満喫しようという魂胆でございます。
まだ陽も上りきらぬ7時前、始発列車が姿を現しました。
4653D
ちょっと分かりにくいですが、この列車はキハ40とキハ54混結されているのが特徴。
車両には陽は当たらなかったものの、わずかながらも朝靄が残ってくれ秋の早朝らしい風景になったかと思います。
7時を過ぎると、徐々に背景の山々にも陽が当たりはじめました。
そんななか今度は上りの始発特急が通過。
72D「オホーツク2号」
常紋峠といえど、さすがに9月末では紅葉狙いには少々早いですが、それでも少しずつ色付き始めた「初秋の景色」というには申し分ないですね。
久々にPLフィルターも大活躍な絶景であります。
そしてお次が、ロイヤルエクスプレス2回分を捨てて狙った今回のメイン。
8071レ DE200-114+DF200-***
こちらは秋~冬シーズンだけ運転される石北本線の臨時貨物列車、通称「玉ねぎ列車」でございます。
なんといっても特徴はDF200のプッシュプルで運転されることで、一度この常紋峠でも狙ってみたかった被写体でしたが、どうせなら色付いた山々をバックに撮りたいなぁ~と思ったのが、今年のロイヤルエクスプレス最終日に遠征した理由でした。
そして予想を上回る色付きと最高のお天気に恵まれ、この1枚で本遠征の目的はほぼ達したようなもんでございますな (^o^)
大本命の「玉ねぎ列車」を見送った後も撮影を続行。
4659D
こちらは苫小牧から旭川に転属してきたキハ40 1787が先頭でした。
旭川所属のヨンマルも釧路所属と同様にタイフォン撤去&ホイッスル装備に改造されているものの、3月に苫小牧から転属してばかりの同車はまだ未改造でタイフォンのままとなっています。
私としては断然こちらのほうが好みなので、ここで出会えてラッキーでした。
続いてはキハ183系が2連続通過。
6082D「大雪2号」
71D「オホーツク1号」
かつて全道で見られたキハ183系も石北特急が最後の場となっていますが、おそらく数年のうちに見られなくなるでしょうから、これも撮っておけてよかったです。
そしてシメはこちら。
9004レ「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~ 」DE15 1542+DE15 1545+マニ50+伊豆急行2100系
気持ち的にはすっかりサブメニューとなった同列車ですが、最後まできっちりと常紋峠を満喫させていただきました。
これにて常紋峠での撮影を終了。
このあとは峠を降りて、ロイヤルエクスプレスを追いかけて遠軽町へと移動します。