川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

石炭列車廃止後の扇町駅 貨物列車撮影 8/27

前の記事はこちら。 

 

安善駅付近で米タンを撮影した後は、鶴見線の終端である扇町駅へ。

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最後に扇町駅に来たのは、石炭列車の終焉が迫る今年2月だったので、半年ぶりの訪問です。

 

今回扇町駅にやってきたのは、石炭列車亡きいま扇町駅を発着する唯一の貨物列車となった、リニア残土輸送列車の入換風景を撮影するためです。

というのも、お仲間さんから石炭列車が廃止された後、リニア残土輸送列車の入換作業の手順が変わったと聞いたので、安善駅まで出向いたついでに足を延ばしてみました。

 

というわけで、駅横の三井埠頭の専用線を覗いてみると、さっそく変化が。

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かつては右端と真ん中の2線を石炭列車、左端をリニア残土輸送列車が使用していましたが、現在は右端に返空列車が事前に留置されるようになりました。

 

梶ヶ谷タから積載列車が到着。

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8152レ「リニア残土輸送列車」 EF65 2075

 

扇町駅到着後、三井埠頭側のパンタグラフを下げて入換開始。

まずは機関車だけが返空列車の元へ移動します。

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貨車と連結後、三井埠頭から扇町駅構内へ返空列車を引きだします。

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リニア残土輸送列車に関しては、石炭列車があった時代はこの画角で撮ることは無かったので、ちょっと新鮮ですね。

 

空っぽになった三井埠頭を見ると、今までなかなかお目に掛かれなかった車両が佇んでいました。

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こちらは三井埠頭専用線内で使用されているスイッチャーで、プレートには「D35T-2」と書かれています。

 

グーグルマップの衛星写真で見ると、三井埠頭専用線内に3機のスイッチャーを確認することが出来ますが、入換業務は基本的に終端方で行うため、扇町駅側に出てくることはほとんどありません。

しかも石炭列車があったころは、石炭ホキが留置されていたため三井埠頭内はほとんど見通すことが出来ず、余計に確認しづらい存在でした。

 

しかし石炭列車が廃止されたあとは、真ん中の線路にスイッチャーが留置されるようになり、望遠レンズを使えば気軽に記録できるようになりました。

他のスイッチャーの姿も見てみたいので、留置される機体に入れ替わるかどうか、扇町駅には定期的に訪れてチェックしたいですね。

 

そんなことをしていると、鶴見駅方では機関車の付け替え作業が始まっていました。

積載編成に連結したのち、三井埠頭内に押し込みます。

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三井埠頭に押し込んだのち、機関車だけ扇町駅に戻ります。

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昭和駅方まで移動し、返空列車の先頭に連結をしてEF65の入換作業は終了です。

 

今まではこれで撤収していましたが、前述の通り石炭ホキがいなくなって三井埠頭内を見通せるようになり、石炭ホキに遮られて見ることが出来なかった三井埠頭内の荷役作業も見えるようになりました。

EF65が引き上げると同時に、今度は三井埠頭の作業員が作業開始。

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まずは各コンテナの緊締装置を外します。

 

緊締装置を外し終わると、列車がゆっくりと奥に引き込まれていきました。

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どうやら反対側にスイッチャーが連結されているようですね。

 

荷役ホームまで引き込まれて停車した後、フォークリフトでコンテナを下してトレーラーに積み替えていきます。

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このトレーラーは三井埠頭から出てこなかったので、どうやら埠頭の奥に運び込まれてるようですね。

ただ埠頭の奥に面する公道は無く、部外者が内部の様子を伺い知ることはできないため、これにて撤収することにしました。

 

ついでにオマケの記録。

半年前に扇町駅に来たとき、ホームの屋根はこんな状態になっていました。

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2020年2月

扇町駅のホームには簡素な屋根が付いていたのですが、昨年9月の台風15号で屋根が吹き飛ばされ、骨組みだけが残るという無残な状態をさらしていました。

 

この屋根の状態が、入換作業と同じくらい気になっていたのでどうなったか見てみると・・・

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おおっ、見事に屋根が復活していました!!

といっても、前と同じくトタン屋根なので、同じ規模の台風が襲来したらあっさり吹き飛ばされそうですけど。

 

ついでに言うと、実は8152レの到着待ちをしている最中に夕立が降ってきて、さっそくこの屋根のお世話になりました (^_^;)

そういった意味でも、直してくれて助かりました。

 

といった感じで、この日の活動は終了です。

久々に鶴見線を満喫した1日となりました。