川崎鶴見鉄道録

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消えゆくJR北海道 サッポロビール広告看板を記録する その1 秋の札幌遠征⑧

前の記事はこちら。

ラストランを迎えた札幌市電M101号を記録する札幌遠征、今回から最終日のお話に入ります。

 

本来の予定では、ついに引退の日を迎えたM101号を朝から撮影する予定でしたが、前回までにお伝えした通り前日に接触事故に遭い運用中止という大波乱が発生。

その後、修繕作業を実施して走行可能と判断されれば午後から運用に復帰すると、交通局から発表がなされました。

 

ですが一応公表されている運用に合わせて、朝から狸小路付近へ偵察に。

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本来M101号が充当される運用は8512号が代走しており、やはり午後までは様子見が必要のようです。

 

 

というわけで午前中の予定がすべて吹き飛んだので、札幌市電からいったん離れてJR北海道へと目を向けることに。

といっても今回の主役は車両ではなく駅名標でございます

 

JR北海道の柱用駅名標の最下部には「サッポロビール」の広告が国鉄時代から取り付けられていましたが、このたび取りやめになることが決定しました。

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JR北海道の柱用駅名標と言えば、上の写真のように最下部に「本場の味 サッポロビール」という広告が付いているのが当たり前の光景でした。

すでに広告の撤去は順次始まっており、撤去された駅は下の写真のように白い板へ差し替えらているのですが、思いのほかペースが速く地方の無人駅を中心に撤去が進んでいる模様です。

 

普通の広告看板はすでに記録済みですが、実は札幌圏には特別デザインの広告看板がいくつかの駅に存在しており、それらをきちんと記録していませんでした。

幸い札幌圏の駅はまだ撤去されていないとのことで、ちょうど時間が出来たので記録して回ることにしました。

今回は特別デザインの紹介も兼ねて、その収集の模様をお届けします。

 

まずは北海道の中心駅である札幌駅へ向かい、さっそく駅名標を撮影。

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前段で煽っといてなんですが、札幌駅の駅名標には通常デザインの広告看板が取り付けられています。

これから特別デザインのものを収集にあたり、その比較用として改めて記録したというのもございます。

 

ホームをウロウロしていると、ちょうどいいタイミングで列車が綺麗にはけて、1~8番線ホーム4本分の駅名標が1枚に収まりました。

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広告撤去に伴い、主要駅の駅名標は駅名表記部分も含めてデザインが一新されるとのことで、国鉄時代から続くこのホーロー板も見納めになりそうです。

道産子な私はこの駅名標を見て育ってきたので、ちょっと寂しいですね・・・。

 

そして札幌駅にはサッポロビールのほかに、もうひとつ気になる看板があります。

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札幌駅だけ?かもしれませんが、北海道を代表する銘菓「白い恋人」でお馴染みの石屋製菓の広告看板もあるのです。

こちらは見直しの報道はありませんが、今後の扱いが気になるところです。

 

さらに札幌駅でもう一つ気になっているのがこちら。

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札幌駅のホームは1~10番線まであるのですが、実は10番線の北側に「11番線」というホームの無い回送・留置線が敷かれています。

ところが先日より、北海道新幹線の札幌駅延伸に伴い現1番線が新幹線線路に転用され在来線ホームが減る対応策として、11番線に乗降ホームを建設する工事が開始されたので、その様子も付いてに観察することに。

 

ちなみに工事前の11番線はこんな感じ。

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10番線に止まっていた、今は無き「区間快速いしかりライナー」を記録するための写真ゆえ分かりづらいですが、もともとはバラスト敷の線路があり、さらにその奥はガラスの採光窓が設置されていました。

 

現在は採光窓を取り払い、線路の下にあった自由通路も閉鎖してホームの土台を作っているようです。

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線路もバラストが撤去され、合成枕木に敷かれ直されました。

 

線路は敷かれていますが、架線とブラケットは撤去されて非電化状態になっています。

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この先の扱いがどうなるかは分かりませんが、訪問当時はレール表面も錆びており使用停止状態のようでした。

 

線路端には函館本線の287キロポストが置かれていました。

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これもコンクリートブロックを台座にした簡易的なものになっていました。

 

以上で札幌駅の観察は終了。

このあとは列車に乗り込んで、特別デザインの広告看板を記録しに出かけます。