10月に入り「鉄道の日」にちなんだイベントが全国各地で開催されているこの頃。
今週も気になるイベントがいくつがありましたが、私も本日はこちらのイベントに参加してきました。
JR東日本の秋田総合車両センター、昔でいうところの土崎工場の公開イベントである「秋田総合車両センターフェア2024」でございます。
秋田地区では今週から来週にかけて、秋田駅や新幹線基地でもイベントが開催されるようですが、秋田総合車両センター公開イベントでは鉄道部品販売があるとのことで、私の目的はもちろん部品目当てでございます。
ただ秋田総合車両センターの公開イベントには一回も参加したことが無く、工場内の見学もしてみたいなと思い、日帰りで参戦してきたのでレポートしたいと思います。
先週の新津に続き、旅費の節約も兼ねて夜行バスで秋田へ向かいます。
今回は東京駅から秋田駅までドリーム号を利用することに。
金曜夜発だけあって満席でした。
土崎駅から5分ほど歩いて、工場の正門に到着です。
長野なんかに比べると、駅から近くて来場しやすいですね。
開場早々、まずはお目当ての鉄道部品販売コーナーへ。
今回の品揃えはどうでしょうか?
秋田港に放置されていた24系やヨンマルの部品と、秋田地区のサボ類が放出されましたが、基本的には過去の即売会の余り物って感じですかね。
個人的には24系の部品目当てだったので、まあ目論見通りだったかなと思います。
ただ毎度ながら重要なのは、いくら品揃えが良くても購入順番の抽選くじでいい番号を引かねば、なんの意味も無いということ。
今回は100名弱が集まったようですが結果は・・・
ラッキーセブン!! と言いたいところですが、100人中77番目とカス番でした (^_^;)
以前の秋田駅イベントでは100人中90番を引いたこともあるし、どうも秋田地区のイベントは相性が良くないですねぇ・・・。
いったい何が残っているだろうか・・・と思いながら順番を待ち、会場入りすると楕円銘板が残っていたので即座に購入。
1巡目で富士重工の製造銘板、2巡目で禁煙プレートを購入できました。
秋田港に放置されていた24系27両のうち、昭和51年の富士重工製に該当する車両は複数あるため特定は難しそうですが、24系の部品を増やすという遠征目的は達せて良かったです。
ついでにヨンマルの部品も購入。
こちらは座席番号のプレートで、ボックスシート用、ロングシート用をそれぞれ購入しました。
1枚500円だったので、ついつい5枚も買ってしまいました(笑)
といった感じで鉄道部品購入はこれにて終了。
カス番の割にはいいものが買えて良かったですね。
続いては初めての土崎工場見学へ。
ただ本日はシトシトと雨が降っており嫌だなぁ・・・。
と思ったら、メインである車両展示は屋内で行われていました。
雨が降ったから庫に入れたわけでは無いと思うので、屋内展示でラッキーでしたね。
まず来場者を出迎えたのは、我々にはなじみのある車両。
入場中のE231系800番台K2編成のクハE230-802が、入口に展示されていました。
秋田では馴染みのない車両なので、一応の目玉といったところでしょうか。
対をなすように反対側にはEF81 139が。
2日前にホキ800形を引き連れて秋田入りした同機ですが、そのまま展示機の大役も仰せつかったようです。
同機の特徴である双頭連結器も至近距離で観察。
ここまで近づける機会はそうそう無いので、じっくり見させてもらいました。
真ん中にはDE11 1041が据え置かれ、運転台見学ができるようになっていました。
さらにエンジンルームも公開。
運転台見学はありがちなプログラムですが、エンジンルームをこの距離で見せてくれることはそうそう無いので、個人的にはこちらのほうがツボでした。
そして本イベントの車両展示で凄いのはここから。
2列目に並んでいたのはなんと・・・
東武鉄道所有のDE10 1109と、衣浦臨海鉄道所有のKE65 1という、他社保有の機関車がJR東日本のイベントで並ぶというサプライズ!!
両社とも重整備をJR東日本に委託している縁で実現した共演ですが、展示に当たっては承諾を取ったのでしょうから、そのご厚意には感謝しなければいけませんね。
まずは東武鉄道のDE10 1109から。
DE10 1109は、かつてJR北海道に在籍していたDD51が纏っていた北斗星色をモチーフにした塗装が特徴で、JR北海道から購入した14系や借用中のC11 207と共に「大樹」関連の列車で活躍中です。
このカマは撮りたいと思いつつ撮りに行けず仕舞いだったので、まさか秋田の地で初めて見ることになるとは思いませんでしたね。
運転台には甲種輸送時の輸送票が貼りっぱなしでした。
先頭にはスペーシアX運転開始1周年記念のヘッドマークが取り付けられていました。
反対側には「大樹」のヘッドマークが。
・・・と思ったら作業員がやってきてヘッドマークを交換。
この作業着は東武鉄道のもののようで、ヘッドマークの貸し出しも含めて東武鉄道の全面協力で展示が実現したようですね。
反対側のヘッドマークも交換され、今度は「あかべぇ」仕様のデザインに。
会津までの延長運転時に掲出されるものなのでしょうか?
これは本線で撮ってみたいですねぇ~。
続いては衣浦臨海鉄道のKE65 1。
全般検査を受けるため秋田の地までやってきた同機ですが、まさかこのような晴れ舞台が用意されているとは思わなかったでしょう。
衣浦臨海鉄道にはDD200の導入が噂されているだけに、出場後の動向も気になるところですね。
ここまででかなりお腹が満たされておりますが、ここで終わらないのが今年の秋田公開イベント。
3列目に待っていたのはこちらの2両。
先日廃車回送された255系と、この地で静態保存されている583系がサプライズで登場したのです!!
特に583系の展示に関しては伏せられていたようで、まさに来てビックリという感じでございました。
まずは583系から観察。
普段は屋外に留置されているみたいなので、大分腐食が進んでいますね。
583系自体は保存車両が複数存在しているのと、近年大宮や長野で保管していた保存車両を解体する動きもあったので、今後の処遇が気になるところです。
ヘッドマークは「わくわくドリーム号」になっていました。
この列車は青森駅・秋田駅~舞浜駅を結ぶ夜行列車で、青森・秋田県民を夢の国へと運ぶという、安く大量に夜行輸送できる583系の特性を生かした列車でした。
朝早くに舞浜駅に付けることから、ディズニーランドへ旅行するため、この列車のお世話になった両県民は多いのではないでしょうか。
廃車輸送されたばかりということで、255系も注目を浴びていました。
おそらくこの車両は解体されるでしょうが、個人的に気になるのは解体品がどのくらい放出されるということです(笑)
もし来年のイベントで放出されるなら再訪するところですが、どうなるでしょうか。
といった感じで車両展示はこれにて終了。
JR東日本のほかの公開イベントと比較しても、かなり充実した展示内容ですが、これを首都圏のイベントでやったら激パになるのは必至。
実際これだけの内容にもかかわらず、終始のんびりムードで撮影できたので、秋田だからこそ実現した展示だったと思います。
別の棟ではお馴染みの車体吊り上げ実演が。
EF81 136が宙に浮いておりました。
さらに通路を歩いていると謎の戦隊?に遭遇。
「リゾートしらかみ3兄弟」というマスコットで、調べてみると10年くらい前に誕生したらしいですが、全く知りませんでした(笑)。
さらに気になる建屋も発見。
ほとんどの建屋がトタン造りなのに対し、この建屋だけは歴史がありそうなレンガ造りなのです。
工場開設時からあるとしたら、結構貴重な建物だと思うのですが、文化財になっていたりするのでしょうか?
一通り回ってお腹が空いたので、食堂でお昼を食べることに。
社員食堂のご飯を食べられるのも、工場公開イベントの楽しみのひとつです。
天ぷらうどんを発注。
私の勤め先のうどんよりも美味しかったです(笑)。
これにて撤収し、土崎駅から秋田駅へ。
今回は空路で帰るので、秋田駅からリムジンバスに乗って空港へ。
私にしては珍しく、最終便より前の便で帰ります(笑)。
ちょっと遅延しましたが、18時には羽田空港へ到着。
京急に乗って川崎へ戻って遠征完了です。
という感じで、実質日帰りで秋田まで遠征してきました。
来年も部品販売があれば、参戦を検討したいと思います。
以上「秋田総合車両センターフェア2024」レポートでした。