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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目⑤ 室蘭本線で岩見沢駅へ
年が明け、5日目(2018年1月5日)は終日乗り鉄を行いました。
まずは通称「山線」こと函館本線小樽~長万部間を乗り鉄します。
というわけでやってきたのは小樽駅です。
いつもなら小樽までの列車も記事にしますが、早朝のため寝ぼけて忘れました(笑)。
小樽駅も久々に来たのでちょっと散策。
私が降り立った4番線は「裕次郎ホーム」という愛称があり、「裕次郎」とは言うまでもなく昭和の大スター石原裕次郎からきています。
小樽市は石原裕次郎が幼少期を過ごしたゆかりの地で、小樽駅開業100周年を記念して4番線が「裕次郎ホーム」として生まれ変わりました。
ホーム表示の行燈もヨット型の洒落たものとなっています。
せっかくなので改札に外にも出て外観を撮影。
「小樽駅舎は上野駅舎に似ている」と言われていますが、どうでしょうか。
まあ造られた時期が2年しか違うので、似ていても不思議ではないですが。
小樽駅舎は建物内も洒落ています。
飾られているランタンは小樽で有名なガラス店である北一硝子が手掛けたもので、駅構内に333個もあるそうです。
小樽駅を発つ前に、恒例の「わがまちご当地入場券」を購入。
表の柄は「朝里海岸を行くキハ201系」でした。
あえてキハ201系を選ぶのが渋いですねぇ~。
列車はキハ150形とキハ40形の2両編成でした。
私は後方のキハ40形に乗り込みました。
乗車率は全ボックスがさらっと埋まる程度でした。
そして相変わらずの非冷房車です。
列車は定刻に小樽駅を発車。
この先は非電化区間なので、しばらく架線柱ともお別れです。
車窓からは建設中の高速道路も見えました。
余市までは2018年度に開通する予定なんだとか。
余市駅に到着。
余市駅は山線区間でも小樽駅に次ぐ乗降客数を誇り、この列車でも半分程度がここで下車しました。
余市駅から先が山線の本番です。
銀山駅を越えると「山線」随一の難所である稲穂峠に差し掛かります。
稲穂峠は鉄道だけでなく、並走する国道5号線にとっても難所です。
峠自体の標高は現代の水準からするとそれほど高くないのですが、双方とも100年以上前の明治時代に開通した古いみち。
戦後、国道に「稲穂トンネル」が開通した以外はバイパスの建設や改良などもほとんど行われておらず、100年前と同じ険しい線形のままであるのが難所である理由です。
そんな稲穂峠ですが、鉄道は「北海道新幹線」、道路は「倶知安余市道路」という高規格なバイパスの建設が決まっており、稲穂峠を取り巻く環境は大きく変わりそうです。
稲穂峠を過ぎると、最初の目的地である小沢駅に到着。
小沢駅で下車したのは、私一人だけでした。
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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 5日目② 「山線」乗り鉄旅 その2