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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 5日目⑤ 「山線」乗り鉄旅 その5
さて、ここからが5日目の本番となります。
小樽から6時間もかけて長万部に来たのは、どうしてもこの列車に乗りたかったから。
長万部14:24発「北斗91号」です。
91という号数が示す通り、この特急北斗は臨時列車となっています。
なんでわざわざ臨時北斗に?という話になるのですが、この臨時特急北斗には引退間近の「スラントノーズ車」が充当されているのです!!
というわけで早速乗車。
駅前の「かなや」で弁当を買っていたのですが、駅に戻って来れたのは列車が駅に入線するタイミングだったので入線シーンは撮れず・・・。
まあ、ちらっと写った「とかち色」で初期車であると察してください。
今回乗車した北斗91号は6両編成で、指定席5両と自由席1両の構成でした。
その中で今回選んだ車両がこちら。
函館方先頭車である「スラントノーズスタイル」のキハ183-213です。
「スラントノーズ」に乗ることが目的だったので、あらかじめ窓口で号車指定をして指定席を購入しました。
列車は定刻に長万部駅を発車。
お腹が空いたので、さっそく弁当を食べることに。
長万部の駅弁といえば「かにめし」ですが、今回購入したのは「かにめし」調製元である「かなや」さんが発売している「鮭飯」です。
「かにめし」とは異なり「鮭飯」は車内販売で購入することはできないので、自分で予約してホームまで持ってきてもらうか、お店まで出向いて購入する必要があります。
中身はこんな感じ。
ご飯の上には鮭フレークが乗っており、軽く揚げた鮭の漬けが1個載っています。
長万部駅弁としては圧倒的に「かにめし」のほうが知名度が上なので、「鮭飯」は存在自体知らない人も多いだろう、まさに「知る人ぞ知る」商品と言えると思います。
私は十数年前に「かにめし」を買おうと「かなや」に出向いたとき、この「鮭飯」を地元の方が買い求めているのを見かけて試しに買って以来、すっかり「鮭飯派」に転向しました。
「信州東北ローカル線乗り鉄の旅」で出会った米沢駅の「牛そぼろ弁当」もそうですが、有名駅弁の裏商品としてこういった隠れた商品があったりするので、時間に余裕があれば駅の売店ではなく調製元に出向いて購入するようにしています。
鮭飯とスラントノーズのエンジン音を堪能しながら、列車は北舟岡近辺を通過。
ちょうど夕暮れに北舟岡を通過したのですが、残念ながら夕日は雲の中でした。
ようやく「スラントノーズ」の姿を写真に収めることができましたが、まだまだ「スラントノーズ」の乗り鉄旅は続きます。
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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 5日目⑦ 引退間近のスラントノーズに乗る その2